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異世界に呼ばれた僕は姫様を食べるようお願いされた。  作者: まなみ5歳


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70m級に外部ブースターを付ける勇者

「では、サブロニアに行ってきます」


「勇者さま、是非わたくしの膝枕で!」


日の出荘での様子は姫さま達にすべて筒抜けになっており、僕がシロさんやどりあーどさん、オパール王妃に膝枕されていたことも把握されている。


小柄な姫さまに僕の体重を預けても良いものかと思ったが、考えてみたらベッドで散々まくらにさせていただいていたと思い、ソファに座ってゴーグルをつけて姫さまの膝に頭を預ける。


ほどなく深緑の慈悲とリンクが確立され、今日はサブロニアへと顕現を。


---


出現したのは議事堂の中にある会議室。


お昼過ぎという約束で少し早めに来たのだが、議事堂内には200人以上の人影が。


「サブローさま、今日は無理を言ってすまない」


サブロニアの代表、タマヨ・サブロニアさまが突然現れた僕に驚くことなく挨拶を。


「みなさん、もうお揃いで?」


「今日は国の行く末を左右する重要な案件。各セクションの代表は既に集まっておる」


サブロニアは1つの国として機能しているが、部署ごとに長がおり、彼らは各部署の代表という事らしい。


歓迎ムード漂う中、ごく一部から殺気の含まれた視線が飛んでくる。


おそらくは彼らこそが星海に出るのを阻止する科学者だろう。


「ところで見極めはどのように?」


その辺一切聞いていないんですよね。


「地上では難しいゆえ、星の外に出て標的となる小惑星を破壊するという案がでておる」


まさかの大気圏外。


70m級に重力圏脱出用のブースターとかありましたっけ?


無ければ即興で作るしかないんですが。


ブースターならヘッドライナー用の外部ブースターをそのまま流用できると思いますので。


「これから宇宙港に移動し、星海へ向かうがサブローさまは?」


「とりあえず自前の機体で行けるか確認させてください」


「星の外へも出られぬ者があの忌まわしい悪食を倒したとは思えぬ」と外野から野次が飛んだ。


例の科学者連中は相当に気が立っているようで。


「静かにせぬか!サブローさまには無理を言ってこの場に来ていただいておるのだ」


タマヨさんが一喝すると外野は一瞬で黙ってしまった。


彼女の見た目は幼いが統治者としてのカリスマは十二分すぎるほどに。


宇宙港へは今回の参加者のみが移動し、他の人たち、そして国民はモニタ越しに観覧を。


---


数千年という長い間、星海との連絡は絶っていたというが宇宙港はさながら貨物ターミナルのように様々な物資が運搬され、シャトルめいた機体が空へ上がっていく。


「あれらは従星との間を行き来する貨物船だ」


そういえば星の外に人工天体がありましたね。


最初月かなと思ったのですが真っ青な星をよく見れば人工天体だと分かる構造をしていましたので。


その宇宙港の一角に全長100mほどの真っ黒な機体が鎮座していた。


なんと形容すれば良いのか…昆虫のようなフォルム。カブトムシのオスが近いだろうか。


角も生えてますし。さすがに足は無いですけれど。


その隣に30mくらいの金色をしたシャトルが停まっている。


あれはおそらくタマヨさんが乗る船だろう。なんとなくだが大名行列に使う籠のようなイメージが。


一行はその謎の昆虫型宇宙船の近くへと移動を。


---


「ちょっとこのあたりをお借りしますね。いまから機体を取り出しますので」


「取り出す?」


インベントリから1號、2號、3號とかかれた赤いキューブを取り出し、空中へと投げる。


「リブート!」


それぞれの機体が一瞬で再構築され、確か白かった機体は何故か原色の赤、黄色、青といったカラーリングへと。


ちなみにそれぞれが30mほどのサイズがある。


「チェンジワン!レディ!」


轟音と共に上空へと飛んだ3機が変型合体し、原作準拠のカラーリングとなって地上へと降り立つ。


「な…なんと…」


ぼくのうろ覚えの知識と地球から取り寄せた設定集で作られた70m級がその姿を露わにする。


「人型だと!」


「あれが動くのか!」


「科学に対する冒涜だ!」


「なんという大きさ…」


科学者連中からは何か信じられないものを見たという感想が飛び交っている。


あー。こっちにも科学はあるんですね。そう翻訳されているだけかもしれませんが。


「私の船についてきてほしい。1クロックほど離れた場所に移動する」


船の速度が分からないのですがついていけるのですかね。


とりあえず70m級へ乗り込まないと話が進まない。


律儀に体内エレベーターを使わなくともアンチグラビティでそのままコクピットへと飛び込んだ。


---


「70m級通常発進。外部ブースター接続ヨシ!」


背中に推進剤のたっぷり詰まったブースターを背負い、タマヨさんの乗った金色のシャトルを追うことに。


コクピット内はガタガタと激しく揺れるが深緑の慈悲があるので問題は無い。


『勇者さま、いまからどちらへ?』


「星海の入口まで向かいます」


大気圏外への移動は2度目となるのか。


フォースムーンに強制転移させられたのが1回目だとすればの話ですが。


離脱未遂は1度ありましたが。


青かった空は一瞬で黒く染まり、眼下にはサブロニア星が見える。


地球以外の青い星をこんな形で見ることになるとは思いませんでしたが。


あれ?70m級で重力圏を離脱できるのなら通信ブロックを探さずとも直接スタージャンパー級を見にいけばいいのでは?


場所が分からないという問題があるのでやみくもに宇宙へ出ても仕方ないと言えばそれまでですが。


タマヨさんのシャトルにマーカーを付け見失わないようにする。


70m級の欠点は全部手動なんですよね。レバーはたくさん生えてますし、操作は複雑ですし。


青く光る人工天体の傍をパスし、サブロニア星から徐々に離れる。

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