おぱんてぃらさまを見せつけようとする地球組と勇者
「下穿きならアリスのを見てやってくれ。随分とかわいらしいのをはいておるぞ」
「お、おばあさま!」
ここぞとばかりに社長も参戦し、アリスちゃんを前に押し出す。
いや、どうして下着を見る話にすりかわったのだ?ログイン地点の話題だったのに。
「さすがにアリスちゃんは…」
「あの。覚悟は出来ています!益田さまになら」
未成年がそんなことをいうものではありません。いえ、成人していてもダメですが。
「勇者さま、何の騒ぎですか?皆さんお揃いで」
姫さまが様子を見に来た。このカオスな状態を何と説明したらよいのやら。
「一旦落ち着きましょう。僕は何も好き好んで十六夜さんのスカート下に入っているわけでは…」
この境界の地に訪れる際、何故かログイン地点が十六夜さんのスカート下になるというだけで、別に楽しんで…いや、毎回何故か趣が異なるおぱんてぃらさまで目を楽しませてくれますが。
「メイドも今宵の装いを確かめていただきたく…」
ソネッタさんが壊れた!
「ソネッタさん!なりませぬ!」
メイド服のスカートをたくし上げようとするのを姫さまが阻止。
「とりあえず二十六夜さんの拠点に向かいましょうか?」
二十六夜さんの境界の地を確認するため、移動を。
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何もない白い天井と床だけが広がる異空間。
十六夜さんの境界の地も以前はこんな感じだったが、今は多種多様なモノが溢れるカオスな世界となっている。
「二十六夜さん、ここを改装しようと思うのですが何かご希望があれば」
「特に希望も何も…この場所自体に思い入れは無い」
「でしたら皆で話し合って決めようと思います。僕は遊園地を作ろうと思っていますが」
「勇者さま、ゆうえんちとはひめゆぶに出てくる遊戯施設の事でしょうか?」
あの作品、何でもありだな。今更ですが。
ひめゆぶの主人公と姫様二人で出かけた遊園地。そこには何故かクラスメイトや先生が先回りしてきて二人きりで楽しむのを妨害するというストーリーらしい。
「私はじぇっとこーすたーとかんらんしゃに興味があります!」
何故か遊園地の設置で話が進んでいますが。
「他に何か作りたいものがある人はどうぞ!」
「ゆうえんちが良いです!」
その前に遊園地のインスタンスってあるのかな?
無ければビルドしないと。
「社長、どこか有名どころの遊園地のデータって用意出来たりします?」
「あるぞ。DSOVRで実装予定のワールドデータを作ったところでな」
あのファンタジー世界に遊園地を?
「第6エリアは遊園地に決定した。モンスターとの戦闘ばかりではデータが偏るからな」
竜と縁を結ぶというゲームコンセプトから外れないのだろうか?
「遊園地のデータは元々ローンチタイトルとして組み込むつもりじゃったがソロプレイで遊園地はどうかと思ってな」
ダイブカプセルのローンチ用にいくつかのVRソフトが用意され、温泉ホテルもその一つとなっている。
たしかにホテルならば一人でも違和感なく楽しめそうだが、無人の遊園地に一人というのはホラー映画の導入みたいでちょっと怖いですよね。
DSOVRならば現在300人ほどがログイン出来る環境があり、まぁそこそこにぎわうでしょうし。
「データは明日にでも準備しよう。実をいうと何処かで人柱を立ててテストをする予定を」
DSOVR内はアルファ版とはいえ一応正式稼働しているのでいきなりワールドを接続してどんな影響が出るのかの確認がしたかったと。
とりあえず二十六夜さんの境界の地は遊園地への改装が決まり、ひとまずななや旅館に移動する事に。
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「今夜もお邪魔します」
「ごゆっくりおくつろぎください」
七夜さんの案内で大広間に通され、いつものようにお茶とおせんべいを楽しむ。
「姫さま、南の平原迷宮のランク制限が無くなるようですが探索を再開しますか?」
「はい!もっと宝箱を集めて勇者さまのギルド貢献度を上げないとならないですし」
Bランクの維持には困らない程度の貢献度は稼いでいるのですが、何があるか分からないので稼げるうちにポイントを貯めておこうという話になっている。
初心冒険者の引率時、普段と異なる戦利品を得るとボーナス加点対象となり、姫さまが爆引きしている虹色箱などはボーナスというより主力のポイント源となっている。
虹箱1つで通常ポイントの数十倍くらいを稼げるらしく、それらは重複しての加点が可能でいうなればフィーバータイムが継続しているようなものか。
ちなみに魔導結界の外にある古代遺跡の探索も加点対象となっているので通信ユニットを探しに行くだけでもランクの維持は可能だ。
ただ、目的の物が見つかってしまえば魔導結界の外に行く理由もほぼ無くなりますし。
大教会の本部を見つけ、強制捜査を行うというミッションがあるのですがあちらはランク維持加点の対象外というので。
加点対象としてしまうとB級の冒険者がむやみに突っ込んでいきどんな損害が出るか分からないというので仕方ない。
「お待たせいたしました。お風呂の用意が整いました!」
七夜さんが呼びに来てくれたのでみなさんぞろぞろとお風呂場へ移動を。




