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異世界に呼ばれた僕は姫様を食べるようお願いされた。  作者: まなみ5歳


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姫さまに慕われる理由を知りたい勇者

お夕食の時間。


オパール王妃がお見えになられ、僕の隣に座られた。


アトレーンにお泊りをしてその後の事情聴取などの詳細をお知りになりたいという事で。


ちなみに今夜はおにくさま。いつも思うのですが、城内に勤めている人全員に食事を提供しているセントラルキッチンの仕組みをちょっと知りたいなと。


お屋敷にもキッチンはあるのですが、殆ど調理済みの食事が運ばれてくるだけでキッチンでは配膳がメインになっている。


朝食に出すサラダを作る程度にしか使われていない。あとはたまに僕がキッチンに立ってリゾットなどを作っていますけれど。まだお米の入手ルートが確立していないんですよね。


来季から作付面積を増やすという話でしたが…もう作付けは始まっていると。


どういう力が作用しているのかは謎ですがライスリッチフィールドでは年に4回、穀物が収穫できるという。


連作障害などはどうですかと尋ねるとれんさくしょがいとは何でしょう?というお返事を頂いた。


畑なども同じ作物を作り続けても病気にかかることは無いというのですが。


もしかして地中から湧き出す魔素が影響しているのかもしれませんが。


こういった技術を地球に転用できればそれこそ革命が起きるのではと思ったのですが、そもそも地球に魔素はごく微量にしか存在せず、評価も出来ないという。


双子は電力を魔素に変換する回路を設計し、どうやったのかは不明だが地球にある端末にイモートインストールを実行。


僕の関係者が持っているスマホにもれなく入っており、こちらの世界と地球をオンラインで結ぶという荒唐無稽なアプリまで。


双子が言うにはすまほーちゃん程度の魔力は変換できるがそれ以上となると回路の大幅な見直しが必要になるらしい。


もしも土壌改良をするならば大規模な魔素変換工場を建てるくらいの感じになると。


後は地球に大量の魔素を持ち込んだ際に何が起こるのかも不明。


もしかしたら魔獣が湧くかもしれないのでこの件は要調査となっている。


今のところは地球で大量の魔素を消費するような案件は無いので優先度も低い。


話がどんどんそれていく。


今回の一件に大教会の関与が考えられると話すとオパール王妃の表情が曇る。


一応証拠物件として指輪を2つ持ち帰っており、まずは「みはえるくん」による確認を行った後で宮廷魔導士へと預け、リングの正体を探ってもらうことになっている。


詳しい話は境界の地で行えばよいだろう。今夜はサバンナさん達も顔を出すと連絡があったので。


僕はオパール王妃と話をしながらおにくさまを小さく切り分けてナビゲーションピクシーに食べさせるというマルチタスクをこなしている。


今夜のおにくさまも非常に大きい。この前は1.5ポンドサイズだったがさらに一回り大きくなっているような。


ちなみに僕の食べっぷりについては派遣メイドさんからセントラルキッチンへと伝達されているという話なので今後さらに巨大化するのではと。


本当なら胃もたれするような肉の塊を完食できるなんて…僕の体はますます人という枠から外れていくのか。


地球に戻ったらこの体はどうなるんだろうとちょっと考えてしまいますけれど、今のところ帰る手段は見つかっておらず…。


---


「ふわー」と思わず声が出てしまうお屋敷のお風呂。


アトレーンのお風呂も気持ちよかったが、やはり源泉かけ流しのライスリッチフィールドは一味違う。


お湯に含まれる魔素が体内の細胞を活性化させるようで、僕のように原始精霊を後付けされた体でもその恩恵を肌で感じられる。


「勇者さま、お背中を流しましょうか?」


夕べは僕が外泊したので姫さまが寂しかったらしく僕にへばりついている。


別々に寝たのはいつぶりだろうか?


原始精霊を持たない僕は原始精霊によって代謝されるエーテルが体内に溜まり、中毒となって何度か危険な状態を経験。


精霊女王から精霊の分身を受け取るまでの間、姫さまと24時間張り付いていないと命にかかわるというとんでもない縛りプレイを経験している。


今では精霊女王の分身とサフランに植え付けられた証という2体の精霊を体に宿しているのでエーテル中毒になる事は無いのだが、姫さまは僕のそばから離れようとしない。


僕のような人間にどうしてここまで寄り添ってくれるのか本当に謎なんですが。


姫さまは幼いころから勇者にまつわる伝承を読み聞かせられ、自身もひめゆぶという勇者本を読み漁り、僕が来る前に既に勇者という存在に依存をしていたのだろうと勝手に解釈しているのですが。


一度尋ねたことがあるのですが「勇者さまだからです!」と答えにならない返事をもらった。


姫さまがいなかったら僕の命は無かったと思うので本当に助かっているのですが。


---


「アルマ、いつまで匂いを確認してるの?」


「もうちょっと…」


今夜もアルマの匂いチェックから始まる。お風呂出たばかりなので汗臭くは無いと思うのですが。もしかして加齢臭?ちょっと心配ですね。


アルマ本人は認めたくないようだが、重度のにおいフェチに違いない。


この匂いも実は魔力と深いつながりがあるらしく、魔力傾向で体のにおいが変わるというのだから。


魔力傾向がどこにも傾いていない僕は無臭のはずなんですが。


「…どうしてシロさんとどりあーどさんのにおいが?」


「夕べ一緒に寝たから?」


姫さまも嗅覚が凄いけどアルマも大概だよな…。


「夕べは3人で熱い夜を過ごしたにゃ」となんかとんでもないことを口走っている方が。


確かに暑かったですね。シロさん体温高いですし。


「どうして誰も反応しないにゃ!」


ツッコミ待ちだったんですか?いつもの事なので完全にスルーされてますけれど。

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