表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界に呼ばれた僕は姫様を食べるようお願いされた。  作者: まなみ5歳


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

2481/2556

ドワルの尋問であるものに気づく勇者

午後は王城の地下牢へ。


ドワルが収監されている檻の前に行くと、僕の姿を見たドワルが牢の端っこへと逃げて行った。


そんなに威圧的ですかね、深緑の慈悲。


彼を改めてスキャンすると指輪の存在が確認できた。ごく微量の悪しき力が溢れ、たった今もドワルを蝕んでいる様子。


「その指輪を外してこちらへ」


「外れない…どうやっても外れないんだ…」


これは初のパターンか?


「外れないのなら仕方ないですね」


深緑の慈悲のインベントリから取り回しのしやすいコンバットナイフを取り出すと何を勘違いしたのか両手をかばって後ろに隠すドワル。


そんな非人道的な真似はしませんよ。ええ。ちょっとびりっとくるだけですから。


「ジャッジメントレーザー」


気合を入れれば指先からでも出せるこのレーザーは媒体があったほうが指向性が良くなるので使い古した剣やナイフを使うことが多い。


「ぎゃああああ!!!!」と悲鳴を上げて倒れ伏すドワル。


これでは事情が聴けなくなってしまった。目覚めるまでは放置ということで良いだろうか。


懸念事項だった指輪はやはり大教会製のものらしく、ろっくわーむから削りだされたようで跡形もなく消えていた。


---


「そんなわけで、裏に大教会が居ることは間違いなさそうですがそれ以上の情報が」


気絶したドワルは多分半日は目を覚まさないと思われ、事の成り行きをフリードリッヒさんとラダさんに説明。


「わが国でも大教会の取り締まりは強化しているのですがどうやって商業ギルドへ取り入ったのでしょう…」


ラダさんがちょっと渋い顔をしている。


冒険者ギルド、商業ギルドはそれぞれ独立した組織であり、国からの干渉を受けないという建前があり運営に関しては国から口を挟まない決まりがあるのだとか。


そういった制度上の穴を大教会が突いてきた可能性もある。


ギルドは国を跨いで公平なサービスを受けられるという大前提があり、特に冒険者ギルドはこのしくみ無くして冒険者の生活は成り立たない。


冒険者が国に縛られるような事態となれば冒険者が循環することで成り立っている管理迷宮の掃除が追いつかなくなり、魔獣暴露と言った大災害を引き起こしかねない。


商業ギルドは魔導結石以外の冒険者の戦利品の売買仲介などを行い、冒険者の懐を支えているのだ。


ひとまず押収した書類から大教会の痕跡が無いか探すというのでそちらはお任せすることに。


書類整理用にアヒルちゃんを何体か貸し出すことに。ページをめくれば勝手にスキャンをしてデータを整理してくれますし。


そして話は変わって、昨日妨害されたぬるすらいむの解体現場の件に。


「今日はぬるすらいむ討伐地点へ向かわれる方はいらっしゃいますか?」


「今のところ手は足りているとの事ですので本日の人員移動はありません」とラダさんから。


あの場所にもアヒルちゃんの定期便を走らせており、素材を王城へと運び込んでいる。


小山ほどあるぬるすらいむの素材については既に国家間での協議が終了しており、均等に分配されて代金は税引きの上で僕の口座に入るとの事。


こわいので金額は聞いてない。


商業ギルドが事実上営業停止となってしまった件は他国からギルド職員を呼んで対応させるという話に。


アトレーンに近いグランディオーラ、もしくはライスリッチフィールドとなるが、ライスリッチフィールドは空前のお宝フィーバーが継続中であり、グランディオーラから応援を呼ぶことになりそうだと。


人の移動に関しては僕が受け持つことに。さすがに2週間もかけて馬車での移動ともなるとちょっと大変ですし。


今日の残作業は大森林野営地への訪問となっている。


「サブロー、ライスリッチフィールドの冒険者ギルドはどうするにゃ?」


「職員の交代があると思いますが、先に聞いておきますか?」


現在、大森林野営地での戦利品拾いをする手も足りているという話なので職員を何人か入れ替えるだけとなると思われる。


昼食が終わった後でライスリッチフィールドの冒険者ギルドへ話をすることに。


---


「本日は交代要員無しですか?」


『大森林野営地での業務続行を希望する者ばかりでして。王都へ帰還する高ランク冒険者もおりません』


何が良いんだろう。言い方は悪いけれど何もない森のど真ん中ですし。


依然として洞窟からは宝箱は出続けているという事で、物資の運搬はコピーのアヒルちゃん定期便が請け負っており、何か足りないという問題は無い。


問題があるとすれば残照のおおおーくとの戦闘で広範囲に散らばった戦利品の回収。


ちらばった範囲も特定できておらず、初心冒険者に護衛が付き添って森の中をしらみつぶしに調べているという。


集積所は当初の数倍に広げられ、それこそ足の踏み場もないくらいに戦利品が溜まっていると。


魔導結石も尋常ではない数が集まり、数年は結界の維持が出来るほどだとか。


この魔導結石についてはランクで買値が決まっており、どんなに買い取り数が多くても値崩れする事は無い。


これがないと国が維持できないのでけちるような真似はしないのだとか。


まぁ僕も魔導結石を数万単位で納めたことがあってとんでもない金額になったので見なかったことにしているのですけれど。


「とりあえずライスリッチフィールドへ戻りますか…」


ドワルが目覚めなければ話を聞けない。強制的に起こすと何があるか分からないので自然に目覚めるのを待つことにした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
本作品を気に入っていただけましたら是非クリックをお願いします
(そのまま投票となります。一日一回有効)

小説家になろう 勝手にランキング

ツギクルバナー
評価、リアクションを頂けると作者が喜びます!
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ