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異世界に呼ばれた僕は姫様を食べるようお願いされた。  作者: まなみ5歳


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もふもふさまに襲撃される勇者!

5階建ての雑居ビルほどある石造りの建物。


冒険者ギルドと似たような作りの商業ギルド前には物々しい装備を纏った城の兵が多数詰めている。


証拠保全の為、一般のギルド職員も昨晩から軟禁状態にあるというが、おそらく寝耳に水と言った感じで納得できないといった表情でロビーに集められている。


ギルド内にもドローンを放っており、中の様子は手に取るようにわかるのだ。


「これより商業ギルド内の捜査を行う!怪しいものがあれば手を触れず上役を呼ぶように!」


50人ほどの兵がギルド内に散っていく。


ローラー作戦で不穏な書類などを片っ端からほじくりかえそうという感じらしいが人数足りているんだろうか?


1フロア10人計算だが、商業ギルドは冒険者ギルドよりも見るべき書類が多いと思われますので。


ちなみに昨晩捕えたドワルギルド長は何も話してないという。


今の時点では大教会との接点も不明のまま。


まずは魔導具の値上げに関する資料を探さなくてはならないのだがちょっと進みが悪そうなので僕の方からも介入することに。


並行して一般職員への聞き取りも行われるというのでそちらに参加することにした。


---


「暗黒騎士…」


まだその通り名が残っているとは驚きだ。


僕はレビン・トパーズ・アトレーン。つまりはアトレーン王女であるアルマをこの国から連れ去った極悪非道の偽勇者として大教会から異端指定もされている。


その際に付いたのが暗黒騎士という何とも中二病な感じのニックネーム。


大教会は各国で公的な宗教団体から除名され、大教会の信徒を名乗ると罰せられることになっている。


もしかして商業ギルドそのものが大教会の傘下にあったとか?


商業ギルドの一階ホールに集められた職員を簡易スキャンするもメダルやリングといった危険物の反応は出てこない。


「大教会と関りのある人は名乗り出てください。今なら罪に問いません」


いつぞやタングラートで使われた手法を真似てみるも、さすがに名乗り出る者はいなかった。


ならばと詳細スキャンを実施し、僕に対して敵意を向けている存在を抽出。


すると数名分の悪意が検出され、やや黒みがかった霧が体にまとわりついているのが確認できた。


その数人をさらにスキャンすると、その悪意は身に着けた指輪から漏れ出ていることを確認。


全て女性職員でもふもふさま。


ユークレスさんには見せられないなと思いつつ、そういえば生中継中だったのも思い出し。


もふもふさまに敵意を向けられるのはちょっと心苦しいというか。


猫人族、犬人族、狐人族といった方々を女性兵士に頼んで前に連れてきてもらった。


「その指輪を調べさせてほしいのですが」


あからさまに拒否をする態度を取り、これは何かあるなと思ったら指輪から漏れ出る悪意が急に増え、もふもふさまたちが苦しみ始めた。


---


「偽勇者!しね!」


どこに隠し持っていたのか先のとがったペンのようなものを振りかざして襲ってくる5人。


僕は深緑の慈悲を着ているので特にダメージを追うことは無いのだが、彼女達の身が危険だ。


「サブロー!」


「シロさん大丈夫です!猛獣愛撫もふもふ!」


その場で癒しの力を爆発させ、5人を巻き込む。


「「にゃああああ!」」


「「わうううううう!」」


「こやああああああ!」


それぞれが種族にあった悲鳴を上げて倒れそうになるが、どりあーどさんの魔蔦で拘束されて硬い床への直撃は避けられた。


彼女達が身に着けていた指輪からは悪意を感じなくなり、その指輪は緑の光を放つと見る間に空気中へと溶けていく。


力が微弱すぎて危険物として反応しなかったのか?


「ラダさん、地下牢にいる人間が指輪を付けていないか確認をお願いします。あと5人の手当てを」


突然の刃傷沙汰に固まっているギルド職員たち。


閾値を下げてギルド職員の再スキャンを実施したが特に問題はなさそうだ。


---


商業ギルドでの見分はひとまず兵士にまかせ、僕はアトレーン王宮にある地下牢へとやってきた。


「どうして探知出来なかったんだろう…」


昨日様子のおかしかった5人は全員似たような意匠の指輪を身に着けていた。


本当に微弱な悪意しか感じられず、閾値を下げた探知機でようやく発見が可能というレベル。


僕が感じていた違和感はこれだったのか?


「もしかして大教会が探知を逃れるためにわざと性能の低い魔導具を…」


このまま浄化すると証拠が消えてしまうので5人に指輪の提出を求めると、以外にも素直に従ってくれた。


僕が触ると多分消えてしまうと思われ、兵士にまかせることに。


「後はギルド長だけど」


彼は別室に居て現在取り調べを行っているというのでしばらく待つことに。


待っている間、ギルド本部の捜索状況をドローンを通じて確認。


大量の魔導紙の束が担ぎ出され、鍵のかかる特殊な荷馬車に積まれて城へと順次運ばれている様子。


あれを全ページ確認するのにどれだけの人員と時間を割くのだろうか。ちょっとめまいが。


「いまのうちにドローンの探査閾値も下げておこう」


あまり下げ過ぎると唯の夫婦喧嘩にも反応してしまうため見極めが肝心なのですが。


閾値を下げたが警戒色が変わることは無く、あの指輪はそれほど出回っていないのか、もしくは何らかの発動条件があるのか?


ちなみに指輪の入手ルートについて、5人は口を開かなかった。

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