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異世界に呼ばれた僕は姫様を食べるようお願いされた。  作者: まなみ5歳


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境界の地で話のネタにされる勇者

わちゃわちゃとお風呂を堪能した後、主寝室へとなだれこむ僕たち。


ベッドはキングサイズで3人横になってもなんら問題はない。


「今日はサブローの右に寝るにゃ」


姫さまのポジションをシロさんが占有。


「どりあーどはこっち」


左側にどりあーどさんがしがみつく。


ナブゲーションピクシーはいつものようにバスケットベッドへ寝かしつける。


アヒルちゃんはどりあーどさんの山脈に挟まりすでに寝息を立てている。


よく窒息しないよなと感心をするのですが、そもそも呼吸をしているのかも謎なんですよね。


今日の境界の地行きをキャンセルするよう祈りつつ、眠りに・・・つけない。


シロさんのしっぽが僕の体を撫で回しているのだ。


姫さまがいないからやりたい放題なんですよね。


どりあーどさんは安定の魔蔦拘束ですが。


さて、どうしたものか。



「先輩、今夜は来られないんですよね?」


「皆に連絡があったようだが、なにやら揉め事に巻き込まれたとか」


境界の地、いつものななや旅館の露天風呂で話し込むのはひなと佐々木社長。


「ますだっちまたなにかやらかしたの?」


「今度は何をたおしたでござるか?」


カモネギコンビの姿もある。


「討伐の類ではなさそうだが。どうもあちらの商業ギルドと呼ばれる組織の不正を暴いたとか」


佐々木社長がパック牛乳をすすりながら答える。ななや旅館にはアルコールが置かれておらず、仕方なく牛乳を選んだようだ。


「それってますだっちの仕事?」


「どうじゃろうな。あやつはあちらに行ってから何をしているのやら」


「勇者はモンスターをたおすのが仕事のはずでござるが」


「その勇者が学校経営やホテルの建築、神社の管理までしておるのだぞ。もしかしたら黙っているだけで他にも何かしているかもしれんが」


「いつも見ていた先輩のイメージが全くないのですが」


ひなが遠い目をしている。


自分の思い人が遠い異世界で何をしているのかと。


「それはわしも同じじゃ。前にも話したがAIの査定ではエンジニアの域を出ることはないと診断されておったが」


「社長、わたしらの査定ってどうなってるんですか?一応入社の時にAI査定お願いしたんですが」


「査定内容を個人に話すのは規定上できないことになっておる」


「えー。ますだっちのことはオープンにしているのに?」


「あやつは地球におらぬからその規定が当てはまらないという解釈じゃ」


「ますだっちだけ特別扱い?」


「まあ、そう捉えてもらってかまわない。なにしろ異世界にいる人間に関する法律など一つも存在しないからの」


当の本人は行方不明扱いとなり、一応今でも捜索が続けられているがそれは形式上のこととなりつつある。


既に警察は関与しておらず、国の上層部が設けた特別班が益田の行方を追っている。


これを知る人間はごく限られており、佐々木社長もその一人である。


益田が落ちた穴、大崩落と呼ばれる直径50m、深さは測定不能なそれは現場は厳重な警備下におかれ、今も24時間体制で調査が行われている。


彼が異なる世界の、それもレベルの高い文明と接点を持っているのを知る人間はもっと少ない。


佐々木社長は詳細を伏せ、いくつかの研究機関にデータを渡し、詳細な解析を行なっている。


今のところこれといった成果は上がっていないが地球外の文明に関する情報を欲する機関からは定期的に情報を送るように依頼されている。


いずれ、だれかの口から真実が明るみに出ると思われるが、おそらくは眉唾物と一蹴されるだろう。



「あれ、知らない天井だ」


両サイドはあいかわらず固められ、身動き一つ取れない状態。


ぼんやりとした思考が回り始め、昨夜はアトレーンに泊まったことを思い出す。


「やばい、トイレ行きたい」


寝る前にちょっとお茶を飲みすぎたか?


「シロさん、どりあーどさん。ちょっと拘束をゆるめて・・・」


起きているのかな?がっちりと抱き込まれていた腕が解放され、自由になれたのですばやくトイレへと駆け込む。



「予言書の勇者様、おはようございます。朝食をお持ちいたしました」


昨晩と同じようにラダさんがワゴンを押し、僕たちの泊まっている部屋に。


他の使用人には任せたくないのだろうか?


丸いパンと香りの良いスープ、ドレッシングのかけられた生野菜といったモーニングメニューとなっている。


「1ニールほどしましたら商業ギルドの捜索に向かいます。よろしければご一緒していただければと」


昨日のうちに捜査に加わることは話してあるので一緒に行くか別行動するかの確認。


「ではご一緒に」


ナビゲーションピクシーに丸パンを与えながらラダさんに返事を。


本当によく食べるよなこの子。誰に似たんだろうか。


ちなみにフリードリッヒさんも参加をしたいとかなりごねた様子でラダさんがちょっとお疲れの様子。


「癒しの力は必要ですか?」


「よろしいのですか!ぜひお願いいたします」


ラダさんのような精霊族にもこの力は特別に作用するのだろうか?


今ひとつ効果範囲がわからないのですけれど。


「サブローが浮気してるにゃ。姫さまに報告するにゃ」


いえそんな。他の方の許嫁にそのようなことをするつもりはないですよ。ええ。



与えられた部屋で昨晩からのドローン索敵情報を確認していると、控えめなノックの音が。


「予言書の勇者様、準備が整いましたので商業ギルドへ派兵いたします」


本来であれば国が関与することなどないギルド運営の状況を監査に行くのだからいかに非常事態かという感じで。


姫さまたちには捜査の様子をリアルタイムで流すことに。

今日は何故か新幹線の中で執筆しています。

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