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第31話 - 調査開始

第3巻 - 第7話


[ナレーター:ある調査は顕微鏡や試験管を使った研究室で行われる。ある調査は弁護士や裁判官がいる法廷で行われる。この調査は、放課後の学校図書室で、4人の傷ついた若者、3台のノートPC、盗まれた財務記録、そして自分たちが再び殺人を厭わない連中に監視されているという確信と共に進む。命がけの素人探偵術へようこそ。真実を求めることが、心底危険な行為へと変わる瞬間にようこそ。]


放課後の図書室

金曜日の午後7時。本来ならジェレミー高校の図書室は閉館し、施錠され、無人であるはずだった。

しかしそこには、ノートPCや書類に囲まれ、角のテーブルに身を寄せ合う4人の姿があった。自分たちが今、必要不可欠でありながら、同時に命取りにもなりかねない行為をしているという緊張感に満ちていた。


リユラはノートPCを開き、ソツコが(おそらく違法に、間違いなく包括的に)入手した財務記録をスキャンしていた。紫色の髪はかきむしったせいでいつもより乱れ、黄色の星のヘアクリップは執念だけで留まり、赤の蝶ネクタイは何時間も前に投げ捨てられていた。


[リユラの独白:狂ってる。僕らは馬鹿だ。試験勉強をするか、アニメについて議論するか、殺人絡みの汚職ネットワークを調べる以外の何をしてもいいはずなのに。でもここにいる。誰かが正義を提供できないなら、愚か者が立ち上がるしかないからだ。]


隣でヤカミラが集中して沈黙を守りながら、画面上の膨大な財務記録を調べていた。淡い灰色の瞳が、ペーパーカンパニーやオフショア口座を経由する金の流れを追う。彼が法医学会計を学んだのは遊びのためではない。真実を暴くためであり、その能力は極めて高かった。


「見つけた」ヤカミラが取引をハイライトした。

「ジミコの両親が亡くなる3日前、ハキザゲ家の系列会社が所有するペーパーカンパニーから、飲酒運転手の口座に50万ドルが送金されている」

ジミコが身を乗り出した。「それは弁護士費用じゃない」と彼は静かに言った。「これは――」

「買収金だ」ソツコが表情を暗くして言い切った。「事後か、あるいは前もって手配されたものか。いずれにせよ、あの衝突事故は事故じゃなかった」

彼は別のファイルを開いた。「この送金を承認したのは叔父だ。レタスと僕の父の兄で、一族の最高財務責任者(CFO)だ」


その後の沈黙は、示唆するものがあまりに重かった。

「君の叔父が、僕の両親を殺した馬鹿に金を払ったんだな」ジミコが静かに言った。怒りも驚きもない。最悪の疑念が確信に変わった人間の、疲れ切った口調だった。

「ああ」ソツコの声からは、彼が表に出す以上の傷心がうかがえた。「つまり汚職はただの職業的ネットワークじゃない。家業なんだ。文字通りの家族のビジネスだ」


リユラの携帯が震えた。警察の聴取を終え、親戚の家に身を寄せている母からのメールだった。

「資産が凍結されているわ。家も差し押さえられる。ごめんなさい、リユラ。もっと勇敢であるべきだった。真実より安寧を選んでしまった。全部、私のせいよ」

リユラは返信を打った。「母さんのせいじゃない。父さんと、彼を守ったシステムのせいだ。責任者全員に報いを受けさせる。愛してるよ、母さん」


彼は携帯を置き、忍び寄る罪悪感を振り払って書類に集中した。母の人生を壊してしまったという声、暴露する価値などないという声を押し殺した。

しかし、タケシ・ヤマモトを思った。5歳。裕福な人間がわき見運転で免責されたために死んだ子供。そしてジミコの親を思った。汚職を暴こうとして殺された両親。

どれだけ痛みを伴おうとも、これが正しいと確信していた。


「もっと整理する必要がある」ヤカミラが新しい文書を開いた。「タイムラインを作って、関連性を地図化しよう。誰も否定できないように」

2時間、彼らは沈黙の中で作業を続けた。年表は埋まっていく。

・12年前:ハキザゲ家が資金洗浄のためのペーパーカンパニーを設立。

・10年前:リユラの父がタケシ・ヤマモトを殺害、ネットワークを使って逃れる。

・4年前:ジミコの両親が汚職に気づき告発を計画 → ハキザゲ持ち株会社から運転手への送金3日後に殺害。

・3年前:レタスが記憶操作技術を開発、証拠を消すためにジミコで実験。

・現在:ソツコが暴露のために現れ、リユラと手を組む。


パターンは明白で、破滅的だった。個人ではなくシステム全体を倒せる証拠。同時に、人間が殺される理由になる種類の証拠だった。


すべてが変わる瞬間

午後9時。図書室の照明が点滅した。ジェレミー高校の電気系統は希望とダクトテープで維持されているが、今回の点滅は様子が違った。意図的なものだ。リユラは本能的に危険を感じた。「今の音、聞いたか?」

「音?」ジミコが尋ねるが、すでに手は助けを呼ぶために携帯へと伸びていた。足音。柔らかく、慎重な。書架の間から聞こえる。

誰かがいる。いてはならない誰かが。


ヤカミラがゆっくりと立ち上がり、リユラを守る位置についた。ソツコのバッグから何かが取り出される音がした。

「誰だ」ソツコの声には、刃物のような鋭さがあった。

沈黙。そして、書架の間から人影が現れた。

数学科の教師だった。中年で、名前は知らないが顔は見覚えがある。「遅くまでご苦労だな」その教師の声は、あまりに心地よく、あまりに不自然だった。暴力の計画を練りながら日常を演じているような。


「図書室は閉館だ」ヤカミラが平坦な声で言った。「いるべきじゃない」

「君たちもな」教師は歩み寄った。「生徒に放課後のアクセス権はない。特に――」彼の視線がテーブルの資料に注がれた。「――自分に関係のない事項を調査するためにはな」


リユラの血が凍った。「いつから見ていた?」

「十分な時間だ。埋もれておくべきことを暴き、知るべきでない連中に調査が思っていたより進んでいると知らせるには十分な時間だった」

「ネットワークの一員か」ジミコが断言した。

「生徒を危険な活動から守る、思慮深い教育者だ」教師は携帯を取り出した。「さあ、その資料を渡してくれ。デジタルデータも含めてだ」

「断る」ソツコが簡潔に言った。


教師の笑みが深まった。突然、それは心地よさを失った。「お願いしているわけじゃない。私の雇い主は、愚か者に調査されることを好まない。彼らは前にも問題を処理したことがある。ジミコの両親のようにね。そして彼らは――」

彼は言葉を最後まで言わなかった。ヤカミラが動いたからだ。

期待を裏切る速さで、ヤカミラは教師の携帯を奪い、図書室の棚に向けて投げつけた。携帯は砕け散った。

「逃げろ」ヤカミラが叫んだ。彼らは走った。


ジェレミー高校の追跡劇

夜の廊下は別世界だった。非常灯の青白い光が影を落とし、彼らの足音がホラー映画のように響く。

リユラは息を切らして走った。背中のバッグには、彼らを引き止める重い真実が入っている。

背後から、教師の歩く音が聞こえる。走るのではなく、追いつくことを確信した、捕食者の足取りで。

「どこへ行くんだ!」ジミコが喘いだ。

「校長室だ」ソツコが叫ぶ。「監視カメラがある。警察に……」


前方が塞がれていた。別の教師だ。同じ数学科。同じ不自然な笑みを浮かべている。

「どこへ行くのかね、生徒諸君?」

振り返ると、さっきの教師が退路を塞いでいた。袋の鼠だ。


[リユラの独白:まずい。本当にまずい。連中は人殺しだ。人殺しのために働く者たちだ。僕らはただの馬鹿な生徒だ。正しいことをしようとしているだけの。どうしてこれが僕たちの責任になったんだ?]


「屋上へ」ヤカミラが叫んだ。「非常階段だ。3階、行け!」

彼らは階段へ駆け込んだ。屋上へ飛び出し、冬の夜気へ。

そこはかつてレタスがシューヘッドを殺しかけた場所。リユラとヤカミラが戦い、和解した場所。すべての危機が収束する場所。

彼らはフェンスを背に立ち、階段のドアを見つめた。

「警察を呼べ」リユラが叫ぶ。

「もう呼んだ」ジミコが応じる。


ドアが蹴破られた。二人の教師が姿を現した。もはや親切な仮面はなかった。

「最後だ」一人が言った。「証拠を渡せ。そうすれば見逃してやる。何を知ったか忘れろ。さもなくば――」

「さもなくば?」ソツコが挑発する。「ここで殺すのか? 学校で? 警察が来るというのに?」

「事故は起きるものだ」二人目が歩み寄った。「放課後に忍び込み、屋上から転落した……悲劇的だが、あり得る話だ。君たち4人にはトラウマの記録もある。集団自殺……説得力があるだろう?」


リユラは背中のフェンスを感じた。逃げ場はない。真実を求めることが、致命的な終焉を迎える瞬間だった。


影が救済に変わる時

その時、ドアが再び開いた。現れたのは敵ではなかった。

ジェレミー・ポールヘッドサンドイッチ校長だ。背後には警備員と、すでに追跡調査のためにキャンパス内にいた警察官たちがいた。

「そこまでだ」校長の声は鉄のように硬く、威厳に満ちていた。「生徒から離れなさい」

教師たちはパニックに陥った。

「この屋上にはカメラがある」校長は冷ややかに続けた。「レタス事件の後に増設したものだ。すべて録画されている。脅迫も、過去の殺害への関与も」


校長は警察官に合図した。「警部、この二人は殺人共謀を自白しました。逮捕をお願いします」

警察が動き出した。

リユラはフェンスに寄りかかり、足の力が抜けて崩れ落ちた。ヤカミラがすぐに駆け寄り、彼を支えた。ジミコとソツコも、ショックを受けながらも安堵の表情を見せていた。


「なぜ……」リユラが掠れた声で言った。

「生徒が放課後に図書室にいるという通報があった」校長が説明した。「そして、調査対象の家族とつながりがある職員が校内に入ったのを見て、即座に警察を呼んだんだ」

彼は4人を真剣な眼差しで見つめた。「今夜、君たちは死ぬかもしれなかったんだぞ」

「分かっています」ソツコが答えた。「だが、調査を始めた時から覚悟の上です。命を懸ける価値のある真実がある」

「命を懸ける価値などない」校長は断固として言った。「それは大人がやるべきことだ」

「司法は10年間、失敗し続けた」ジミコが言った。「誰かが立ち上がらなければならない。それがノートPCを持った愚か者であっても」


警察は教師たちを連行していった。

夜の寒空の下、4人の若者たちは冷たい屋上に座り込んだ。彼らは最初の殺人未遂を生き延びた。これが最後ではないと知りながら。

「やめないぞ」リユラが静寂を破った。「これは僕らが正しい線上にいるという証拠だ。危険だが、暴かなければならない」

「ああ」ヤカミラが応じる。「同感だ」ジミコも頷く。「当然だ」とソツコ。


リユラは母にメールを送った。

「今夜、殺されかけた。証拠を探していたのがバレたんだ。でも大丈夫。警察が捕まえたから。母さん、これは父さんの件よりずっと大きい。学校、そして……もっと上までつながっている。僕らは暴き出すよ。愛してる」


母からの返信:「ごめんなさい。あなたを守れなかった。でも、リユラ、あなたのことを誇りに思うわ。怖くて、でも、誇りに思う」

彼は小さく、哀愁を帯びた、しかし心からの笑顔を浮かべた。


[ナレーター:調査は、始まる前に終わるどころか、泥沼に足を踏み入れた。殺人未遂は阻止され、さらなる証拠が集まった。しかし、ネットワークの巨大さが確認された。彼らは秘密を守るために人を殺す。リユラ、ジミコ、ソツコ、ヤカミラは常に危険の中にいる。次回:汚職がジェレミー高校の運営そのものにまで深く食い込んでいることが判明する。信頼は不可能になり、パラノイアは生存のために不可欠なものとなる。]


TO BE CONTINUED...

[次回:「ソツコの弱点」 - 警察の保護下で調査が続くが、警察内部にまで腐敗が広がっていることが発覚する。信頼が崩壊する中、ソツコの戦略脳が脅威に支配され始める。ジミコは、いとこが計算高い戦略家からパラノイアな暴力者へと変貌するのを食い止められる唯一の存在となる。正義と復讐の境界が、危険なまでに曖昧になっていく。]

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