表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/5

囮として③

指定された座標についた。

そこには3つの死体があった。


1つは頭がない、1つは体が黒く焦げている。1つは顔を恐怖に歪ませ、腹に3つ、胸元に1つ風穴が空いていた。


死体はすべて冷え切っていた。


遅かった。


遅かったが、死んだ奴らの仕事を引き継ぐくらいはしないと、罰が当たる。


大地操作(アースマニュビレイト)


地面を操作する魔法で大きな窪みを作り、その中に滑り込む。

そして、どんどんと窪みを線上に伸ばしていく。


遮蔽物を作るために、ジグザグと曲がりくねりながら広げ、部隊に座標を送り、連絡する。


『本部、こちらドラゴ部隊、簡易的な塹壕を作成、一部の兵士は一旦後退し、物資の補給を求む。』


物資を要請すると大体3秒後、念話石から綺麗な女性の声が聞こえてきた。


『こちら本部、了解。軍用トラックで物資を送る。死ぬなよ。』


簡単なやり取りだが、とても重要な意味を持つ会話だ。

補給一つで生きるか死ぬかが決まると言っても誇張にはならない........はずだ。


とりあえず、俺がやるべきなことは部隊全体へ報告、軍用トラックが安全に塹壕へ移動できるように援護。


2つとも平等に大事だ。どちらかを欠かすと、誰かが死ぬ。


まずは報告だ。報連相は社会人としての責務だ。

......今は社会()ではなく、社会の犬(・・)といった感じだがな。


念話席を口に押し当て口で息を吸い、連絡する。


『塹壕作成完了。補給が軍用トラックにて行われる予定。』

『了。1班がトラックを護衛する。』

『了』


トラック護衛の担当班までスムーズに決まった。

さすが伍長クラスの兵士だ。俺みたいな上等兵クラスでは真似できないレベルの動き方だ。


頭の中が戦争のために作り変えているのだろう。

俺は昔の生活を捨てきれていなかった。


昔の生活に未練たらたらだ。

みんなは凄い。今の生活と向き合っている。


見習いたいものだ。

tips


念話石:薄い円盤のような形をしています。所々に紫色の文様が刻まれていて、文様の効果によって遠隔による会話を可能にしています。


魔道補助用杖:一般の杖よりも豪勢な装飾が施されていて、国の豊かさを象徴しています。魔術講師を補助する役割がありますが、耐久性が劣っており、蹴り一つで簡単に折れます。兵士の階級が上がるたびに耐久性が向上します。ウィラス(現在の主人公)が所有している杖は耐久性が低いです。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ