表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/5

囮として②

戦場の中、叫び声と魔術の詠唱の声がぐちゃぐちゃに混ざる。

土の塊が宙を舞い、火球が曇った空を照らし、大地は魔法の影響で地形がおかしくなっている。


『[石弾(ストーンバレット)][石弾(ストーンバレット)][石弾(ストーンバレット)]...』


何度も何度も同じ魔法を唱える。


さすがは軍用の杖だ。

魔力が減りにくい。

撃ち続けられる。


万一魔力が枯れても、依存症になるまでポーションに浸って再起する。

無理やりだが理にかなった戦法。


『塹壕作成,援護求む』


左肩についた念話石がメッセージと座標を受信した。


「市販のラジオより全然音質がいいぞ。さすが兵隊様だな。」


ラジオより音質がかなり良い。

……こんなもんに感動してる場合じゃないのに。


「了」


念話石で返事する。


交代(リリーフ)ッ!!」


後ろにいる仲間へ叫ぶ。

後ろに行くから交代しろという意味だ。


チラチラと後ろを警戒しながら後退する。


刹那、相手の魔法陣がこちらを向いた。

交代した味方は気づいていない。


俺はベルトにぶら下がった土壁の汎用型魔法陣紙(スクロール)を無造作に手に取り、味方の足元に投げる。

すると、汎用型魔法陣紙に描かれた魔法陣は発光し、一瞬にして土の壁を作り出した。


「一時的な壁だ。敵からの攻撃が見えたので使わせてもらった。さっさと立て直せ!!」


状況をなるべく簡潔に伝えると味方は「了」とだけ答え、魔道補助用杖を構え直し、壁から飛び出していった。


俺は味方を見送った後、送信された座標へと走った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ