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囮として④

 物資の受け入れのため、過半数以上の兵士が塹壕に戻った。

 一部の兵士は杖を持ち、敵が攻めてきたときの対応の準備。

 俺みたいなフィジカルが乏しい兵士は分配計画の確認。

 誰に、何を、どれくらい渡すか。


 簡単な仕事に聞こえるかもしれないが、この数一つで死ぬか生きるかが決まる。


〝死ぬか生きるかが決まる〟というセリフ、この任務の中で何度言ったのかがわからないが、本当に兵士の動き一つで命の揺き(うごき)は変わる。


 ***


 配給が届いた。簡易食や土,水,炎属性の汎用型魔法陣紙(スクロール)(土は防御用、水は水分補給用、炎属性は敵拠点制圧用)、化学兵器(主に毒ガスやグレネード、歩兵用主力小銃(サービス・ライフル)とその弾薬だ)。


 魔術が発展していようと、魔力が切れたら科学で戦う。魔法は魔力が切れたら使えない。だから科学も魔術と並行して進歩した。魔力が切れた兵士(まじゅつし)も戦えるように。







 配給された黒パンをかじり、左小指の指輪を見つめる。戦場で見つけた金属を削り創った黒鉄色のきれいな指輪、自作のお守りだ。

 気休めで創ったものだが、案外効果を感じる。プラシーボ効果だろうか、


 しょうもないことを考えていたら、他の部隊、グリフォ部隊がやってきた。


 ドラゴ部隊は後退し、グリフォ部隊に任務は引き継ぎだ。

 引き継ぎと言ってもただの(捨て駒)だが..........


 こうしてウィラスの初任務は終了した。


 ***


『緊急のニュースです。つい先程中央魔術兵軍の東主要基地の攻撃に()成功しました。この作戦に関与した部隊は....秘匿事項なので報道できませんが、作戦に関与した部隊の皆さん!!お疲れ様でした。尚、最近確認された国内に潜伏している諜報員(スパイ)の方はさっさと自分の(いのち)と情報をイースティア魔術兵軍に差し出すように。以上!!緊急のニュースでした。』

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