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第21話 マンネリ無双

彼は悪役(ヒール)英雄(ヒーロー)


今の原野球人には、その言葉がぴったりだった。


バゴオォォォォン


葉王2―0七階道


ブーイングの嵐の中、容赦ない150km/hのサーブを放つ。


スパァン


葉王3―0七階道


ネットスレスレ、アタックラインの内側にまで切れ込んでくるカーブが炸裂する。


スパァン


葉王4−0七階道


スパァン


葉王5−0七階道


生き物のように曲がるカーブに、七階道は手も足も出ない。


ーーーー


第2セットも原野球人の勢いは止まらず、あっという間にセットをとる。


ブーイングの嵐の中、淡々とサーブを打ち込んだ原野の勝ちである。


ーーーー


第3セット


ブーイングの嵐の中、足の全く動いていない七階道相手に、葉王は軽く一点をとる。


葉王1―0七階道


「蹂躪を始めようか」


バゴオォォォォォン


葉王2−0七階道


球速表示は155km/h。ついに原野の肩が温まってきた……というよりは、温まりすぎて手加減ができなくなってきたという方が正しいだろう。


バゴオォォォォォン


葉王3−0七階道


156km/hのサーブ。完全に雰囲気を支配している。


バゴオォォォォォン


葉王4−0七階道


155km/hのサーブ。すると、観衆の雰囲気も変わってくる。


「なにやってんだー!」

「情けねーぞー!」

「もういい!さっさと試合を終わらせろー!」


七階道のあまりの不甲斐なさに、ついに観衆は原野球人を応援し始める。


こうなったらもう、葉王の勝利、七階道の敗北に向けてまっしぐらである。


そして試合は、原野球人のサーブショーになってしまったのである。


ーーーー


第3セットも葉王が完封し、葉王圧勝で試合終了。


斎藤の予言はまた一つ、現実へと近づいていったのである。

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