00 マグノリア王国のなりたち
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【 王国マグノリア縁起】
黒き海を渡り聖なる乙女が指し示すは
雪降るごとく波打つ花の大地
『我等此の地にて栄えん』
初代国王オルトゥス宣誓す
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マグノリア王国民は、地球から『黒き海』を船で渡ってやって来た移民である。
抽象的な表現でぼやかされているが、小型宇宙船『星船』で星間移動して来た。
長い年月を経て、星船の存在は忘れ去られ、海の向こうの国を追われた民が移住したと思われている。
実際には海の向こうに国など無いのだが。
未来を展望できる聖女ソフィアが人が住むのに適した大地を指し示した。
その中央を王都とし、その北の盆地に星船を据えた。
その星船の自治を守る部所の長がそのまま元老院となった。
貴族ではない上に貴族社会を知らない者達が作ったという特殊な成り立ちだ。
地球での貴族社会とはいささか体制が違う。
世襲であるが終生ではない。
爵位の継承は各々の裁量で行われ、国王と元老院の承認によって成立する。
元老院に課せられた基本理念は『平等であれ』。
初代国王の独断と建国時の政治的重要度から公爵・侯爵・伯爵と叙爵されたが、基本的に横並びであるに等しい。
理由は初代の元老院のメンバーは初代国王の取り巻きであったからだ。
抜け駆けを許さない、それだけの理由だ。
もっとも平等であるのは元老院の主家のみであって、そこから派生する分家(子爵・男爵・準男爵)はその限りではない。
マグノリア王国の元老院への土地の割譲は実にシンプルであった。
惑星へ上陸する前に、星船と先遣隊は土壌や植生などの調査を実施した。
王都と星船、学園を含む十二のブロックを格子状に分割した。
国の運営に重要な部門は王都近辺へ。
地中や地上の資源を活用する部門には、相応の領地が割り振られた。
その割譲された領地内は、それぞれの部門内の分家筋が地域の領主となり街が作られた。




