表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
52/54

会議は思ったよりめんどくさいらしい

 虫の声もない静かな夜。僕らは狭い部屋に集まって会議を始めた。


「お久しぶりです。デウス様」


 そう言って跪くのはまっちゃんと同じエルフ族のシュナ。綺麗な緑髪に大きなたわわが特徴だ。幹部の中では1番礼儀正しく、頭が良い。


「久しぶり」


 落ち着いた声の彼は、イノ。不気味な奴でペルソナに教育されたため、あまりよく知らないけど控えめで殺しが好きなやばい奴だ。さすがペルソナの弟子!

 まあ後3人は知っての通り、まっちゃんにスキロス、そしてペルソナだ。でもまっちゃんは今日は不在のようだ。


「この学校、思った以上にやばいね」


「だから倒すって言ったのに!」


 スキロスは僕のベッドで、自分の家のようにくつろぎながら言った。毛が落ちるからやめろ。


「そんな単純な話じゃないんだよ」


「ふーむ、まあ私はいらないかな?」


 深刻な雰囲気の中、ペルソナがそれをぶち壊すみたいに言った。


「まあ、お前はどうせ手を貸してくれないんだろ?」


「ああ」


 ペルソナは頷くとそのまま闇に消えるように、どこかへ行ってしまった。

 まあいつものことだ。こういう重大な事はいつも自分でやれと、ペルソナはそう言う。それが成長になると何とか。


「ちっ」


 シュナは顔を背けて、いかにも不愉快そうに舌打ちをした。まあ無理もない。ペルソナとシュナのやり方は全く持って合わない。シュナがとにかく真面目なのに対し、ペルソナはマイペースで道化のような奴だからな。ペルソナの方が圧倒的に強いとは言え、立場は同じ幹部。それにシュナはペルソナが自分より強いと認めていない。


「ま、まあ、とりあえず、みんな狙われているという自覚を持ってくれ」


「問題ありません。今すぐにでもここを殲滅しましょう」


 シュナは顔を上げ、決意の固い強い瞳で僕を見つめた。いや、それはちょっと色々問題が……。


「賛成賛成! 今すぐぶっ壊そう!!」


 スキロスは嬉しそうにベッドから飛び上がると、何もないところに拳を打ち始めた。あー、もうごちゃごちゃだ。 僕は呆れながらもイノの方に視線を向ける。


「イノはどう思う?」


「…」


「って、いないじゃん!?」


 イノはペルソナを見習って、いつの間にかご帰宅していたらしい。こいつらマイペースすぎるんだよ。


「この学校自体は必要なものなんだ。だから卒業生だけ対処しとけばいいよ」


「それでは永遠に増えていくばかりでキリがありません」


 シュナは探るような鋭い瞳を向ける。めちゃくちゃ正論だ。


「ま、まあ、こっちにも色々あるんだよ。とりあえず学校に手出しはするな」


「しかし…ッ」


 シュナはバッと立ち上がる。


「大丈夫だって」


 僕はそんなシュナを宥めるように肩に手を置いて、座らせた。このままだと論破されちまう。


「何も、何も教えてはくれないんですね……」


 シュナは肩を落として、悲しげに下を向いた。別にそんな感じではないんだけど…まあ勘違いしてくれてるならいいや。


「主人は頭が悪い!」


 スキロスは拗ねた様子で僕に悪口を言ってきた。


「あなた、デウス様に向かってなんてこと言ってるの!?」


「うるさいうるさい!!」


「ちょ、もう〜、シュナ。スキロス連れて帰ってくれ!」


 収集がつかなくなってきたので、とりあえずもう帰らせることにした。隣の部屋に聞こえたら大変だ。


「承知しました…」


 シュナは少し残念そうな顔をすると、スキロスを掴み窓から飛び降りて行った。全く、吠える犬は困るよ。


 その後、僕は彼女に浮気がバレたという、変な噂が広まった。

 


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ