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「おはよう、アンナリーゼ」


アンナリーゼが目を開けると、レンブラントの顔が直ぐそこにはあった。


「っ⁉︎」


驚きの余り声も出ない。そして、ようやく寝惚けた頭は、はっきりとしてくる。


「レンブラント、様……お熱は」


「まだ身体は怠いけど、熱は引いたみたい」


その言葉にアンナリーゼは、ホッと胸を撫で下ろした。


「でも、驚いたよ。まさかアンナリーゼが、こんなに大胆だったなんて」


レンブラントはアンナリーゼを腕の中におさめながら、妖艶笑う。


「あ、あの……違うんですっ、これは、その」


顔を真っ赤にしてアンナリーゼは俯いた。


「君から僕に会いにきてくれるだけでも嬉しいのに……自ら僕のベッドに入ってくるなんて」


そう言ってレンブラントは、舌舐めずりをする。アンナリーゼは、恥ずかしさに耐えられなくなり身動ぎするが確りと抱き締められており抜け出せない。


「こういう事はやっぱり、婚儀を済ませた後の方がいいかなと思っていたけど……不可抗力だよね」


「レンブラント、様……?」


「だって、愛しいアンナリーゼとベッドで抱き合ってるんだよ?普通に考えて、我慢なんて出来る筈ないよ」


次の瞬間、レンブラントに口を塞がれた。息も出来ないくらい激しい……頭がくらくらして、何も考えられない。


「レンブラント、様……」


「大丈夫、優しくするから」








◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



「どうして僕が説教されないといけないのかな……これでも、まだ病み上がりなんだけど」


そう言ってレンブラントは、不満そうに口を尖らせる。


「婚前に手を付けないと陛下からもキツく、仰られておりましたよね?レンブラント様。それに……」


ルネは、レンブラントのベッドに横になり顔を上気させているアンナリーゼを見遣る。


「アンナリーゼ様に風邪をうつされるなどと……」


「そ、それは……本当に悪いと反省しているよ。ごめんね、アンナリーゼ」


レンブラントはアンナリーゼに向き直り、額の汗を拭った。


「いいえ、私が勝手に押し掛けたのですから……レンブラント様は悪くありません」


「それにしても、ルネが良いところで邪魔するから、最後まで出来ずに満足させてあげられなかったじゃないか。アンナリーゼ、次はちゃんと(自主規制)」


手紙でも刺激が強いのに、直接言われると心臓が止まりそうになる。いつものアンナリーゼなら。

だがそれよりも更に刺激の強い事をレンブラントからされ、少しだけ免疫が出来た気もする。


「……心の準備をしておきます」


熱の所為で、潤んだ瞳と上気した頬で見上げてくるアンナリーゼに、レンブラントは悶えた。


「鼻血が出そう……」


そう言って顔を手で覆う情けない主人を、ルネは呆れた顔で見ていた。







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