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神代兵器の自由意志  作者: ぶくっと醤油
1章
29/32

29 現状

(生物)生物()の様に()に足をつけ生物()(生物)のように()に張り付く反転した世界

(地面)()が反転し(地面)()となり()(地面)となる不思議な世界

(冷気)が物を凍らせ(溶かし)(爆発)が物を灰にする(再生する)矛盾の世界

まるで夢の中にいるかのような理の存在しないこの世界でどれだけ生活していたのか

()であって(生物)ではない()(生物)として生きている

()の存在できないこの世界で(生物)()として生きている

(生物)であるはずなのに(生物)でない()が日々存在を消していく

()が存在するこの世界で()は消えるしかない

侵食(矛盾)矛盾(侵食)を呼び侵食(矛盾)を作り矛盾(侵食)を破壊する

狂気(幸福)しかないこの世界を皆は楽園(地獄)と呼ぶ

日々侵食(破壊)されるわたしの記憶

まるでこの世界(内側)のように矛盾に侵食される

矛盾(侵食)体現()するわたしはまた矛盾に侵食される

何故ならばわたしこそがこの矛盾(侵食)支配(破壊)しているからだ

矛盾(消滅)侵食(反転)矛盾(反転)侵食(破壊)されまた矛盾(消滅)侵食(破壊)する

矛盾(戒め)侵食(操作)することがわたしの特徴であり能力

矛盾(この世界)矛盾(非現実的)で持って侵食(防衛)するわたしだけの力

矛盾(全て)を生み出し矛盾(全て)を喰らい矛盾(全て)を作り矛盾(全て)を壊す

''侵食(因果)''の名は今も尚矛盾(応報)侵食(反転)するのだ






「はぁ...はぁ...危ないよまったく...」


危ない...危なすぎる ほんとに何だあれ

どうしてか分からないけどあれは有り得なすぎるって

まさか...勘で僕の居場所に目星を付けるなんて常識外れにも程があるだろう

いくら''殺戮''としての力である生命に対する優先権があるからと言ってもそれがなきゃバレた所だよ...

過去の大戦じゃ大して役に立たなかったこの力がこんな事で力を発揮したなんてリーリエに笑い物にされる

でも感謝しなきゃ おかげでバレなかったんだし...


「これじゃ勇者の監視はリーリエでも難しいんじゃないかな...?」


勇者達は今シャリデスト帝国行きの街道を移動している

シャリデスト帝国と言うと人族領最大の軍事国で魔法、武術共に高い水準を持ち先鋭中の先鋭しか送られない円卓に赴く兵の大半を占めるという人族の矛と呼ばれている国でもある

帝国を統率する帝王は現役を引退したが円卓で何万もの魔人と獣人を殺した英雄だとか

さらには今でもその実力に衰えは無く兵に混じって訓練してはさせてるんだとか


「強くなることが目的なのかな...?」


シャリデスト帝国の特徴と言えばその戦闘技術の高さしかない

有名な所も無ければ特産品もない 国としてそれでいいのかってレベルで戦闘技術を磨く事しか脳にない国なのだ

そんな国に行くなんて強くなる事以外あるはずがない...!

まさか隊長が言っていた高ランクのダンジョンに潜っては戦利品を売りまくっているというのはシャリデスト帝国で大出費するからってこと...?

いかん!帝国はお金さえあればどんな戦闘技術も授けてくれるし僕の介入も出来ないから勇者の戦闘力向上を防げないぞ...

こうなったらオドガルムかアリサに協力を頼むしかないか?

あぁもうこんなことになるんなら相談しておくんだったぁ!






''殲滅''という名に誇りを持つのは間違っているのだろうか

確かに殲滅という言葉は良くて畏怖 悪くて恐怖という印象を与えるかもしれない

それでも私はこの言葉を大事にしたい この言葉こそが私に最も相応しいから


「アリサ様 今日はどのような依頼をお受けになられますか?」

「そうですねぇ 今の時期はゴブリンの繁殖期ですからゴブリン討伐ですかね」

「でしたら近頃王都周辺で数を増やしつつあるゴブリンの殲滅で宜しいでしょうか」

「それでお願いします」


隊長と別行動を取ってから三週間が経過している

その間で私の冒険者としてのランクはAまで上がっていた

一般的な冒険者の平均だとランクが1つの上がるまで数ヶ月は必要なんだとか

ランクが上がるまでの詳しい過程は省くとして私のランク上昇の速さは過去最高と言っていた

当然と言えば当然 神代での人 獣人 魔人 エルフやドワーフに加え今では絶滅危惧種並に数が少ない神族という種を混ぜた6種族内での最強格を軽く超えているのがクレアシオンなのだから

現代と神代では戦闘の質が大きく変化している

神代では1番の戦闘力が低い人族の一般人ですら現代のSランク指定されている魔物を退治できるのだ

神代から大きく戦闘の質が低下し尚且つ神代最強の名を持つクレアシオンにとってこの程度赤子の手を捻るより簡単である

それよりも...


「隊長がいないとやる気が出ませんねぇ」

「そうだな」


ゴブリン殲滅の依頼を受けたのはいいのだけどどうしてオドガルムがここにいるのか


「仕事はいいのですか?」

「既に終わらせている」

「早いですねぇ」

「アリサのよりかは簡単だからな」


確かに魔物の使役はコツさえ掴めれば誰でも出来る

単に魔力を流し込んで全体に行き渡らせれば勝手に親だと勘違いしてくれるからだ

大切なのは魔力の制御技術 素早く且つ精密に行き渡らせなければならない

その点を考えれば魔法ではなく魔術を多用するオドガルムは適任だろう


門を出て真っ直ぐ南へ 繁殖期のゴブリンはとにかく獰猛だ まるで空腹状態かのように

苗床となる女を求めて襲撃を繰り返す野蛮な性格に変貌する

最近のゴブリンは厳つい小鬼の姿から少々愛嬌のあるネズミのような姿に変化しているそうで繁殖期以外は基本大人しく人前に出てくることはない

それが繁殖期になると普段の愛嬌のある姿は獰猛な性格に隠されて過去の小鬼の姿を彷彿させると冒険者歴の長い人が教えてくれた

いくら変わっても深い部分は変わらないらしい やはり知能の低い魔物に厚生は無理だ

私からすれば隊長以外は割とどうでもいい 隊長こそが私の行動原理そのものだ

隊長が死ねと言えば喜んで死ぬだろう 神代から少しは行動理念が変わった気がするがやはり中心には隊長の存在がある こうして見れば私もゴブリンと大して変わらないのかもしれない

あぁ...隊長のこと考え出したら止まらない...あの時に初めて見た隊長の淫らな姿が頭を離れない

あの時隊長を襲ってからお触りが出来ていない...!陶器のように白く赤子の様なもっちりすべすべの瑞々しい柔肌!サラサラと手から零れ落ちる綺麗な銀髪!幼児体型とも言える出るところは出てないのに引っ込んでるところは引っ込んでる体!素晴らしい肌触りの細い肢体!愛らしい童顔におっとりとした目を潤ませながら止めてと懇願してくる怯えの混じった表情!もう一度...!もう一度だけでいいから...!もう一度あの嗜虐心唆る可愛らしいお姿おぉ!


「うギュッ!」

「またミストの事を考えていたのか?とても人に見せられない顔をしていたぞ ミストに好意を抱くが故に妄想するのは分かるがせめて顔に出さないでくれると助かるのだが」

「た...助かる...?」

「ここはまだ街道だぞ?周りを見てみろ」

「...っあ」


あぁ...またやらかしてしまった...

なるべく隊の事を考えないようにと思っていたのにあの時の淫らな姿が脳裏をよぎるせいで...

隊長申し訳ございません 欲求不満を我慢出来るほど私は頑丈ではないみたいです






「アハッ!アッハハハハハハ!」

「やめで...やめでぐれぇ!」

「情報吐くまで止めないからァ!ッハハハ!」


目の前に転がる簀巻きの男 名をシャンバラ・ミレニアムって言うらしい

シャリデスト帝国の隣国であるミレニアム王国の第3王子とかなんとか

事は二週間前 とある蟻型のSランクの魔物の生け捕りに成功し生態調査や実験を行っていると噂を聞いてミレニアム王国王城に潜入し侍女として情報収集を行っていたら侍女長から第3王子専属の侍女として働いてと通達された

私の任務はあくまで情報収集 最初は断ったのだけど第3王子が私がいいと駄々をこねているそうで渋々引き受けることになった と言うか無理矢理受けさせられた、なんて横暴な...職権乱用反対!

ミーディアみたいな愛らしロリっ娘に頼まれたら即答で引き受けるのに...

んでこのシャンバラ・ミレニアム 最低の一言でしか表せない

なんと部屋に入ったら既に若々しい侍女を連れ込んでお付きの侍女?と乱交していたではないか

しかも無理矢理なのは明白 侍女の顔が怯えと涙でくしゃくしゃ

才能もなく 気品もなく 威厳もない

密かに罵詈雑言を並べられていたのも納得出来る


「失礼します 本日よりシャンバラ様専属の侍女となるサキュリス・マリリアと申します」

「おぉ...やはり美しいではないか!ほれ 早速お前も俺と交わろうぞ!お前は俺の妻となるのだ 光栄に思え」

「はぁ...【ブラックアウト】」


相手の意識を強制的に落とす魔法【ブラックアウト】を使って手っ取り早く状況を整える

第3王子専属メイドとして動くのは制限が多くなる上に情報収集を行う時間も少なくなる

けれど目の前に転がるのは約立たずと言えど王族 それなりの情報はあるでしょう

第3王子を縄で簀巻きにして縄の端に''カタストロフィドライブ''の魔力槍を打ち込み固定

空気を操作して部屋全体に簡易的な防音効果を施す

後は邪魔なメイド達を退かして鞭を用意して準備万端

━━━今から行うのは俗に言うSMプレイである


SMプレイ 一部の人間には絶大な支持を誇る物だと以前バグルスが言っていた

なんでも虐められることに快感を感じるマゾなる者達が好む行為だとかなんとか

なんでバグルスがそんな事知ってるのかとか何故妙に饒舌なのか知りたい事は沢山あるけどストレス発散と尋問に少々使えそうな気がした

試してみたいけど身内で試す訳にはいかないしそこら辺の人でもダメ

だからここで試す!

それで今に至る

最近これが楽しくなって思えてきて充分情報は集まったのに未だこれを続けている

第3王子は王族として約立たずだけど約立たずなりに仕事を任されているらしい

まず財政面や機密情報など見られては困る情報を管理する部署の最高責任者を任されているとか

王城内では1番口が堅いという特徴が抜擢されたのかな?

さらには以前捕獲したらしい様々な虫系魔物を操る蟻型のSランク指定の魔物 マザーリグルアントの生態調査及び実験の監督まで務めているらしい

しかも非人道的な人体実験まで行っているなんて情報まで吐いた

王城内で1番口が堅いとはなんだったのか...抵抗も少ないせいで物足りない

ミーディアは情報が集まったら即撤収してってお願いされたけど...もうちょっとだけいいよね?


「ほらほらもっと鳴く!」

「や...やぁぁぁぁぁ!」






人族領東端のある海岸にあるとある洞穴

目の前一面を覆い尽くすほど小さく見える巨大な両開きの扉

僕達の忘れ物が厳重に保管されているとある空間に繋がる扉

何人たりとも通さぬという意志が感じられる重圧感のある扉


「久々かな ここ通るのも」


人間が決して知ることのない世界の秘密を抱えた空間

数多くの神が存在する特殊な環境に作られた謎の庭園

それが今から僕がいく場所

けどその前にこの扉を開けなければならない

近づくと空中にホログラムのような文字が浮び上がる


〔汝 ここを通りたくば時の概念を越えよ〕


とても仰々しい感じの扉を開くクイズ的な物が出てきた

時の概念を超える それは人の身には不可能だ

けれど時の概念なんて上位の神でも超えることは難しい

なので...


「えっと...ここ開けるボタンが確か...あった!」


そう ボタンである

この扉の製作者は僕の主である変わり者な創造神

遊び心満載のこの扉はまさに遊び心しか載っていないなんちゃって扉なのだ

だからボタンで開いちゃう なんせそれしか開ける方法がないからだ

このクイズの正解は自身の時間軸を人間に共通する時間である相対時間に垂直に交差する人間には観測する事が出来ない虚数時間にシフトする事なのだがこれは意味が無い

なんせなんちゃって扉なのだから


「さぁ開いた開いた!さっさと忘れ物取って戻らなきゃ」


この先の空間に行くと決まって不思議な感覚になるからなるべく早く戻りたい

だから僕は()()()()()()

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