第2話 たぶん、従順な子供が一番生き残る
藁の上で「これ、間違いなく、地獄じゃないか」と絶望のどん底に叩き落とされた私は、しばらくの間、ただ暗い天井の梁を睨みつけていた。
絶望していても、無情なことに腹は減る。
指先から這い上がってくる冷気は骨を軋ませるほど冷たく、チクチクと肌を刺す藁の感触は、私が今いる場所の劣悪さを常に主張してくる。
泣きたい。
大声で叫びたい。
こんな現実は受け入れられないと、手足をバタバタさせて暴れたい。
だから私は、せめて思考の中だけでも安全な場所へ逃げ込むことにした。
目を閉じて、頭の中に思い描く。
ふかふかの羽毛布団。
設定温度二十四度で部屋を暖め続けるエアコン。
深夜でも煌々と明かりが灯るコンビニエンスストア。
レジ横のケースで湯気を立てる肉まん。
スマートフォンから流れる、くだらないけれど笑える動画。
金曜の夜、居酒屋で友人たちと交わした他愛のない愚痴。
「大丈夫。これはただの悪夢。あまりにもリアルなVR体験版。明日目覚めたら、いつものニトリで買ったベッドの上だ。アラームが鳴って、寝坊したって慌ててストッキングを履くんだ……」
しかし、頬に刺さる硬い藁の痛み。
足先の麻痺するような冷え。
胃袋が雑巾のように絞られる空腹の痛み。
小屋に充満する、古い灰と獣の尿が混ざったようなアンモニア臭。
そして、数メートル先で弱々しく泣き声を上げる赤ん坊のリアルな気配。
すべてが、五感を通して「これが現実だ」と暴力的に訴えかけてくる。
私は心の中で、深々とため息をついた。
「はい、無理。現実逃避、これにて終了」
半眼になりながら、私は冷静に現状を分析し始めた。
自分が何を知っていて、何ができるのか。
石鹸の作り方?
油とアルカリを混ぜればいいのは知っているが、苛性ソーダなんてどこにある。
木灰から抽出するにしても、そのための鍋も水も、そもそも大量の灰を作る燃料すらない。
農業改革?
輪作農法なんて言葉は知っていても、具体的な時期も土壌の性質も分からない素人が口出しして、万が一飢饉になったら即座に火炙りだ。
病気を治す?
ペニシリンを青カビから作ろうとしたら毒カビを培養して終わる。
結論。
今の私に「現代知識チート」で無双するような力は一切ない。
体力もない。
発言権もない。
材料もない。
周囲からの信用もない。
専門知識もない。
ただの、四〜五歳程度の、極度に栄養失調な貧村の女児。
それが今の私の絶対的な現在地だ。
あの食えない黒猫の言葉が、脳裏に蘇る。
『せいぜい、大人しく暮らすことじゃな。余計な口を叩かず、ただひたすらに労働力としての価値を示すことじゃ』
悔しいが、あの年寄り猫の言う通りだ。
現代知識を発揮して歴史に名を残すことよりも、まずは「今年の冬、親に森へ捨てられないこと」が最優先事項だ。
現代日本で培った「個人の尊厳」だの「基本的人権」だのといった高級な概念は、今の私には維持費が高すぎる。
プライドでは腹は膨れないし、冬の寒さは凌げないのだ。
「この家における私の資産価値を上げる。そのために、全力で『都合のいい子供』になる」
私は暗闇の中で決意を固めた。
媚びる。
従う。
徹底的に空気を読む。
前世で理不尽な上司の小言や、取引先の無茶な要求にひたすら頭を下げ続けてきた、あの社畜時代を思い出せ。
あの地獄のクレーム対応に比べれば、ルールが「生存」というシンプルなものだけマシかもしれない。
*
翌朝。
小屋の中に微かに外の光が差し込み始めた頃、母親が重い身体を起こす気配がした。
これまでの「今世の私」は、たぶん年相応にどんくさい子供だったのだろう。
寒ければ泣き、腹が減れば喚き、母親の指示を聞き流し、動きは鈍かったはずだ。
だが、今の私は違う。
中身は過酷な労働環境を生き抜いた元OLだ。
私は母親の息遣いと、身体を動かす衣擦れの音から機嫌のバロメーターを瞬時に測る。
ため息が重い。
機嫌は最悪寄りだ。
私は怒鳴られる前に、跳ねるように藁から起き上がった。
「おはよ」という現代語が出そうになるのをぐっと飲み込み、黙って母親の動線の邪魔にならない壁際へと素早く移動する。
母親は、寝床から滑り出た私を見て、一瞬だけ怪訝な顔をした。
いつもなら、寒さと眠気でぐずっているはずの娘が、妙に機嫌良く、しかも邪魔にならない位置に待機しているのだから無理もない。
「……水」
母親が掠れた声で短く命じる。
「やる!」
私は現地の言葉で短く返し、小屋の隅にある水桶へと向かった。
ただし、無理はしない。
幼女の細腕でなみなみと水を運べば、必ず零して怒られる。
私は木をくり抜いた小さな器に半分だけ水を汲み、両手で慎重に母親の元へ運んだ。
母親は受け取った器の水を少しだけ飲み、残りを顔に叩きつけた。
感動などしていない。
むしろ、その濁った目には明確な警戒の色が浮かんでいた。
「……熱でもあるのか?」
「ない」
「昨日の夜、何か盗み食いでもしたんじゃないだろうな」
「してない」
私は前世の接客用スマイルを、筋肉を引き攣らせながらも必死に顔に貼り付けた。
不自然になりすぎないよう、あくまで「ちょっと聞き分けのいい子供」のラインを狙う。
聞かれたことには最小限の言葉で返し、余計な自己主張は一切しない。
内心は冷や汗だらけだ。
「これはクレーム対応だ。お客様は母。いや、客じゃない。私の生殺与奪の権限を完全に掌握している生活インフラの管理者だ。ご機嫌を損ねたらライフラインが即座に絶たれる」
やがて、部屋の奥で「家の中の大型肉食獣」こと父親が身じろぎする音がした。
私は瞬時に気配を消した。
父親に対する私の基本スタンスは「完全なるステルス」だ。
怒鳴る、無口、常に疲労困憊し、些細なことで苛立っている。
現代の価値観で言えば、ただのDVモラハラ親父だが、ここで正論をぶつければ文字通り鉄拳が飛んできて私が死ぬ。
正論は暖炉の薪の代わりにもならないのだ。
父親が起き上がると、私は物音一つ立てず、視界の端にすら入らないよう、小屋の最も暗い隅へと後退した。
命令された時だけ「はい」と短く応え、決して質問で返さない。
「私は賢い転生者じゃない。ただの便利な幼女。便利な幼女は捨てられにくい。……便利な幼女になれ」
呪文のように心の中で反芻しながら、私は徹底的に「無害な労働力」を演じ続けた。
*
だが、付け焼き刃の社畜ムーブがすべて上手くいくほど、この時代は甘くなかった。
ある日、藁の上で寝かされている赤ん坊の布が、酷く湿っていることに気づいた。
排泄物だ。
肌が荒れてしまう。
前世の衛生観念が反射的に働き、私は赤ん坊の下に敷かれた布を引き抜こうとした。
「これ、かえる」
私が別のボロ布に手を伸ばした瞬間、背後から鋭い声が飛んだ。
「何をしている! 余計な真似をするな!」
母親が血相を変えて飛んできて、私の手を乱暴に払い除けた。
「布はそれしかないんだ! 少し濡れたくらいでいちいち替えていたら、洗うための水はどうする! 乾かすための火は誰が起こすんだ!」
私はビクッと肩を震わせ、反射的に床に頭を擦りつける勢いで謝った。
「ごめんなさい、ごめんなさい」
そうだ。
ここは、水も燃料もボタン一つで湧いてくる現代ではないのだ。
私の脳裏に、生前、居酒屋でジョッキを傾けていた医者の友人の言葉がフラッシュバックした。
『清潔が大事って言うのは簡単だけどさ。清潔を維持するための資源がない環境で、現代人基準の潔癖症をこじらせると、優先順位を間違えて普通に詰むからね。凍死や脱水の方が先に来るよ』
正しい知識でも、それを実行するための「資源」がなければ、ただの有害な行為になる。
私は反省し、今すぐできる最低限の妥協案を探った。
「布、ちょっとだけ、火のほう」
私は短く言いながら、赤ん坊の寝ている位置を、少しだけ炉の熱が届く場所へとずらした。
ただし、目に沁みる煙の通り道は避ける。
濡れた布の端を少しだけ広げ、空気に触れて乾きやすくした。
母親は忌々しそうに舌打ちをしたが、それ以上は怒鳴らなかった。
「……余計な仕事は増やすな」
評価が上がったわけではない。
だが、殴られることは回避した。
私はこっそりと息を吐き出した。
「勝利条件が低すぎる。怒られなかっただけで今日は大勝利だわ……」
数日かけて、私はこの家の「業務フロー」を完全に把握した。
家族構成は、気性の荒い父、常に疲労困憊の母、私、そして名もなき赤ん坊の四人。
家畜は外に痩せた鶏が数羽いるだけで、畑を助ける牛はもちろん、森で肥えさせる豚すらいない。
水場は歩いて少しの小川。
薪は森の入り口で拾うが、深く入ると狼が出るらしい。
一番の権力者は当然父親。
決定権は彼にあり、資源の分配も彼が優先。
「現場の把握完了。リソースは常に枯渇。全工程が超絶ブラック。従業員の過労死ライン突破済み。……よし、私の業務改善提案はすべて却下だな。終わり終わり」
頭の中でふざけた報告書を作成し、軽く現実逃避をしながら、私は次のステップについて考えていた。
*
「ここ、どこ?」
ある日、私は母親の機嫌が奇跡的にマシなタイミングを見計らって、幼女らしい舌足らずな発音で尋ねた。
赤ん坊が珍しく眠っており、父親は外。
火の番をしながら粥をかき混ぜる母親に、私が小枝を数本渡した直後だ。
母親は怪訝そうに私を見た。
「家だ」
「……」
私は内心で盛大に白目を剥いた。
違う。
そうじゃない。
でも、五歳児の質問としてはその返答が百点満点だ。
私はめげずに質問のスケールを広げる。
「家の外。村の外。どこまであるの?」
母親は面倒そうに鼻を鳴らした。
「村の外は森だ。お前みたいな小さな子供が一人で入れば、すぐ獣に食われて死ぬ」
地理情報、まさかのゼロ。
私は奥歯を噛み締め、さらに踏み込んだ。
「王様は、いる?」
「遠くにいるさ。私たちには関係のない話だ」
「ここは、誰のもの?」
「誰のものって……このあたりは、上の家に従う土地だ。私らは畑を耕して、取れたものの一部を差し出して暮らしてる」
母親は、私が聞いたこともない地元有力者のような名前を口にした。
アングロ・サクソン系なのか、それすら判別できない響きだ。
現代知識の引き出しをひっくり返しても、当然ヒットしない。
「その上には、ケントの王がいる」
「……ケント」
私はその単語にピクリと反応した。
ケント。
聞いたことがある。
間違いなくイギリス方面の地名だ。
タバコの銘柄にもある。
だが、私の貧弱な歴史知識では、それがいつの時代の、どういう状態の国なのかが全く繋がらない。
イギリス?
英国?
イングランド?
七王国時代ってやつだっけ?
ロンドンはもうあるの?
頭の中で疑問符が乱舞し、私が黙り込んだのを見て、母親は「やはり子供には難しい話だったか」と興味を失ったように粥の鍋へと視線を戻した。
また別の日。
父親の機嫌が珍しく良かった。
村の男たちと何か狩りの獲物を分け合ったのか、少しだけ肉の脂の匂いをさせて帰ってきた。
私は視界の端に待機しつつ、静かに耳を澄ませた。
父親は母親に、村の男たちから仕入れたらしい噂話を得意げに語り始めた。
「王の町では、また海の向こうの者が来ているらしいぞ」
「海の向こう?」
「ああ。フランクから来た王妃様は、相変わらずあの奇妙な十字の神を拝んでいるそうだ。そのうち、もっと大勢の長い衣を着た祈り手たちが海を渡ってくるなんて噂もある」
私は息を潜めながら、脳内の検索エンジンをフル回転させた。
フランクから来た王妃。
十字の神。
海の向こうから来る祈り手たち。
歴史好きの友人が、中世ヨーロッパの宗教観について熱く語っていた時の断片的な記憶が、パズルのピースのようにカチリと音を立てる。
キリスト教の布教イベントだ。
*
その夜。
冷たい藁の上で身を縮めながら、私はパニックになりかけた頭を整理しようとしていた。
「ケント。キリスト教の布教。イギリス。七王国。ダメだ、断片的すぎて全体像が見えない! 誰か、歴史の教科書を持ってきて!」
『混乱の極みじゃな』
ふと、頭の上から声が降ってきた。
見上げると、煤けた太い梁の上に、あの夜の闇を固めたような黒猫が座っていた。
もちろん、家族は誰も気づいていない。
私にだけ見える幻のような存在だ。
「猫! 猫じゃないですか!」
私は声を出さず、念の波長だけで叫んだ。
「お願いです、説明してください! 現代の言葉で言ってくれないと、自分がどこにいるのかさっぱり分からないんです!」
猫はしなやかな尻尾をゆらりと揺らした。
『ワシはただの年寄り猫じゃよ。お主の専属の地理教師ではない』
「いや、今だけ非常勤講師になってください! 現在地が分からないと、対策の立てようがないんです!」
猫は「やれやれ」といった風情で翠の瞳を細め、最低限の事実だけを淡々と告げた。
『お主がいるのは、後の世でイングランド南東部と呼ばれる場所じゃ。現代の感覚で言えば、イギリスのケント地方に近い。だが、今はまだイングランドという一つの国は存在せぬ。アングロ・サクソンの小王国と、王に従う有力者たち、そして村々のしがらみが複雑に重なり合い、古い信仰と新しい信仰が入り混じる混沌とした土地じゃのう』
「イギリス……!」
私は目を見開いた。
場所が確定した。
時代の空気も分かった。
だが、その直後、凄まじい虚無感が私を襲った。
「……で、だから何?」
私は素で呟いた。
場所がイギリスのケント地方だと分かったところで、今の私に何ができる?
カンタベリーの王宮へ歩いて行けるわけがない。
字も読めない。
自分の名前すら、この世界の文字でどう書くのか知らない。
村の外へ出れば、狼に喉笛を食い破られて終わる。
世界史の教科書に載るような壮大なイベントが数年後に控えているらしいが、私の生活範囲は「家の中」「水桶までの道」「薪を拾う森の入り口」の三つしかないのだ。
「世界、広すぎ。私、小さすぎ」
絶望的なスケールの違いに、私は藁の上で突っ伏した。
「場所が分かったところで、私にはどうすることもできないじゃないですか……」
『そうじゃろうな』
猫は当然のように同意した。
「何でわざわざ教えたんですか、そんな使えない情報!」
『お主が血眼になって知りたがったからじゃ。人のせいにするでない』
「くっ……ぐうの音も出ない」
『使えるようになるまで、ただ生き延びればよいのじゃ』
猫の言葉は冷酷だが、揺るぎない真理だった。
『歴史とは、巨大で濁った川のようなものじゃ。今のお主は、その岸辺に落ちた一枚の枯れ葉にも満たぬ。じゃが、枯れ葉であっても、流れに逆らわず乗っていれば、思わぬ岸辺へと運ばれることもある』
「……つまり、今は何もしないで流されろと?」
『まずは食え。そして寝ろ。親に怒られるな』
神託のレベルが低すぎる。
小学校の生活指導か。
私が呆然としていると、猫は少しだけ声のトーンを落とし、不穏な響きを混ぜて言った。
『この土地には、じきに海の向こうから新しい祈りが本格的に根を下ろす』
「キリスト教、ですか?」
『お主の知る名で呼ぶなら、そうじゃな。新しい祈りは、文字をもたらし、法を整え、多くの者に救いを与えるじゃろう』
猫はそこで言葉を区切り、翠の瞳を鋭く光らせた。
『だが、同時に、古い祈りの名を異端と書き換え、森の奥深くで自然と共に在った者たちの居場所を、少しずつ削り取っていく。……お主の探すべき者が、どちら側にいるか、よく見ておくことじゃな』
それだけ言い残すと、猫の姿はふっと煙のように暗闇へ溶けて消えた。
魔女のことだろうか。
古い祈り。
削られる居場所。
私はその言葉の重みを、まだ完全に理解しきれていなかった。
*
翌朝。
目が覚めると、頭痛がするほどの寒さが私を迎えた。
梁の上に猫の姿はない。
夢だったのか現実だったのか、それすら曖昧だ。
だが、「ケント」「後のイングランド南東部」という知識だけは、確かに私の脳裏に刻み込まれていた。
「よし。現在地は分かった」
私は冷え切った自分の両頬を軽く叩いた。
「分かったけど、今日やることは昨日と何も変わらない。怒られない。手伝う。食べる。そして生きる」
「おい、起きているならこれをやれ」
母親の掠れた声が飛んできた。
「やる!」
私は反射的に返事をし、凍りつくような土間へ裸足で降り立った。
その日、母親は少しだけ機嫌が良かったのか、それとも私の社畜ムーブが功を奏したのか。
「私が水を汲んでくる間、こいつを見ていろ。火に近づけるなよ」
そう言って、泣き止まない赤ん坊の面倒を、ほんの少しの間だけ私に任せたのだ。
たったそれだけのこと。
現代なら「お姉ちゃんなんだから当然でしょ」と言われるようなこと。
だが、今まで「邪魔なだけの穀潰し」として扱われてきた私にとって、それは劇的な変化だった。
「少なくとも今は、赤ん坊の監視カメラ程度には使えると思われた……!」
私は赤ん坊の横に座り込みながら、内心でガッツポーズをした。
生存点、一ポイント獲得。
喜ぶには早すぎる。
十歳で捨てられる未来が完全に消えたわけではない。
だが、この血を吐くような小さな点数の積み重ねだけが、私を冬の先へと運んでくれるのだ。
夜。
再び藁の上に横たわりながら、私は今日得た情報を脳内で整理した。
ここはケント。
王妃はキリスト教徒。
数年後、きっと歴史の大きなうねりがこの土地を飲み込む。
だが、そんなことは今の私には関係ない。
遠くの森から、狼なのか野犬なのか分からない遠吠えが聞こえてきた。
家の中では、赤ん坊が静かな寝息を立てている。
「ケントだろうがブリテン島だろうが、知ったことか。私は歴史を変える前に、明日の朝、母親の機嫌を損ねずに一杯の粥にありつかなければならないんだ」
私は少しでも体温を逃がさないよう、小さな身体をダンゴムシのように丸めた。
まずは明日も、この地獄で生き延びる。
すべては、それからだ。
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