またも襲撃
「よう来たの、ガハハハ」
島に着くと声がデカいガタイの良いゴツいオッサンが出てきた。
「彼がガルド隊長でござる」
身長は190cmで50歳、オールバックの橙色の髪で熊ようにデカい。国旗が書かれた大きな鎧を装備している。
「久っさしぶりじゃのお、カンジよ」
「1年ぶりでござるよ」
そして自己紹介をしていく。
「お……私はヒロと申します、勇者をやっています」
「敬語なんぞ不要ぞ、好きに話すといい!」
「本当か!それは助かるぜ」
(馴染むの早ー)
「リンナです、聖女をしております」
「お噂はかねがね聞いております」
「敬語は必要ないですよ」
「そうか!ではそうさせてもらおう」
(だから早くない?)
「私はポルカって言うの!エルフの国の姫をしてるわ、敬語は必要ないわよ!仲良くしましょう!」
「仲良くしようぞ!ワハハハハ」
「私はララ!龍族よ!」
「まっこと珍しいの、最後に見たのはいつ振りじゃろうか?」
「ルーシルです、ただのメイドです」
「ただのメイドでここに来れる訳なかろうて、分かるぞお主もかなりの実力者じゃ。その気配は……ここで言う必要はなかろう」
「!!……恐縮です、お気遣いもありがとうございます」
そして最後に僕と目が合った。
「僕はライアと言います」
「……才覚は勇者にも引け劣らないか、末恐ろしい奴じゃの。では要塞に案内するぞ、ついてこい」
山道を歩き通り抜けると国旗の掲げられた重厚な黒い要塞が見えた。
「ここが要塞〈アイギス〉じゃ」
(高度な防御結界に多数の砲塔、カッコイイな)
そして中に入ると1人の兵士が慌ただしくこちらに駆け寄ってきた。
「どうした、何があった」
ガルド隊長がそう聞くと兵士が口早に答える。
「火急の伝令です、只今偵察部隊から魔族が正面から襲撃をかけて来ました。しかも1体です」
「はっ?1体?見間違えでは無いであろうな」
「はい間違いないとの事です、向かってくる奴は刀を携えていました」
「成る程、未確認の幹部クラスか」
するとズドォーーンと大きな音が響き渡るとともに大地が揺れ要塞にひび割れが起こり天井から欠片が降り注いできた。
「もう始まったのか、お主達も付いてきてくれ」
「「「はい!!」」」
急いで戦場に向かうと大砲と防御結界が豆腐のように斬られている。そして死屍累々の真ん中に赤黒い刀を持ち陣羽織を羽織り息一つすら切らさずに返り血に染まった魔族がいた。そしてそいつは此方を見てから堂々と名乗りを上げた。
「某はヨムサメと申す、此度は挨拶に来た」




