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特別訓練

特別講師が来て1週間が経った。とはいえ普段の日常にさほど変化がある訳でもなく、レディセント先生は魔法、カンジ先生は武道の授業の後にいて質問をすれば答えてくれるといった感じだ。まあ彼らの本分は学園の護衛だからね、でもカンジ先生とカグラ師匠が模擬戦をした時はかなり盛り上がったな。そしてポルカもクラスに馴染んで今も向こうで話してる。


「ねえねえ、この辺でオススメのカフェってある?」


「う〜ん、羽休め《ブレイク》かな」


「あそこいいよね!レトロで落ち着いた雰囲気だからリラックスできるの」


「行ってみようかな〜」


どうやらオススメのカフェについて話してるようだ。すると師匠が入ってきて帰りのホームルームが始まる。そして第3章の舞台となる場所の説明がされた。


「毎年恒例特別訓練の日まで後1週間になりました、例年は選抜なのですが今年はヴィノン教皇様の命令で勇者パーティーが受ける事になります。ただし振り替えとして今年の7月頃に皆さんは特別訓練は受けれるので受けれなくなりはしないので安心してください」


(引率はカンジ先生だろうな、原作ではそうだったし)


「そして今回の特別訓練の行き先はインフロト島です」


それを聞いたクラスメイトが「国は正気か!」と顔で語る。


「この島は魔族との最前線基地があり日夜争いが絶えない場所です、ですがここを取る事ができれば魔族との戦いへの大きなリードとなります。ですので「勇者パーティーには修行も兼ねてここで戦ってほしい」との事です、どうしますか辞退は出来ますか?リンナさんは受けると言ってます」


答えは勿論決まっている。


「「「行きます」」」


全員一切の迷いなく答える。それを見た師匠は柔らかく微笑む


「引率はカンジ先生になります、具体的な話はカンジ先生が準備室でとの事です」


ーーー


クラスメイト全員が感動して泣いたのを落ち着かせて、指定された教室に着いた。


コンコン


「失礼します」


「入っていいでござるよ」


ガラガラ


大きな地図を広げて椅子に座っているカンジ先生が目に入る。


「やっぱり来ると思っていたでござるよ。早速でござるが、これを見てくだされ」


地図はインフロト島の物でで今どこで争いが活発なのかなどが記されている。先生が中央から見て北に位置する左の建物を指さす。


「ここがインフロト島の要塞〈アイギス〉。そして今ここで例年より更に激しい攻撃を仕掛けられているでごさる。全てを使い切る勢いでの攻勢なため、国は増援が来るのではないかとの予測を立てた。増援が来られるとここが落とされる、そうなれば魔族との戦いで不利を強いられてしまうでござる。だから増援が来る前に何としても決着を着けたいでごるよ。そこでお主ら勇者パーティーに白羽の矢が立ったというわけでござる」


(原作通りならここの増援はアグニなはずだ、確認しておこう)


「増援はどんな規模かはわかっていますか? 」


「奴らはかなり爆弾などの爆破物を多く多用しており、恐らく爆弾の補給を兼ねて『爆弾魔アグニ』が来ると……ただ、更に悪い知らせがあるでござるよ。未確認の上級魔族――恐らくは幹部候補クラスの奴がもう1人既に現地入りしているようで。名前は不明であるが、奴は『一振りの赤黒い刀』を携えていたと」


「そうですか……」


(誰だそいつ、そんな奴はそもそも居なかった……はずだ。クライの件もそうだが何か重大な事を忘れている気がする……だが今は取り敢えずあの事を報告しないとな)


「1つだけいい知らせがありますよ先生、アグニはもう既に僕の手に堕ちてます」


ーーー


特別訓練を受けることの出来た生徒は一生安泰と言われる程優遇されるので特別訓練の機会がなくなると主に親から大きな反発を招く為代理を国は設けました。


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