ライアVSクライ
クライが落雷のように踏み込んでくるが僕の目にははっきりと見えている。カウンターで突きをだすがナイフで逸らされ逆手のナイフが僕の顔を襲う。それを皮一枚で躱し逆袈裟をするがクライもそれを蝶のように躱す。そこから不断の金切り音が鳴り響く斬り合いへとなだれ込む。その斬り合いでお互いに血飛沫を上げる。
「ハハハ、スゲーなこの前と全然違う」
僕の顔に自然と笑みが貼り付く。
「本気出すから」
クライがそう言うと今度はナイフが装着された足が跳ね上がる。
「それは前見たな」
僕は当然躱し逆手を見るがなんと逆手にナイフがない。
(なに!?ナイフはどこに)
その時クライが肘鉄をしてくるがなんと肘にナイフがある。
(嘘だろ)
「さあ、お別れだよ」
「があぁ」
それが僕の胸を切り裂く。僕は即座に後退するがその時クライが手を合わせ何かを擦ったような仕草をしその数瞬後僕の腹に何かが突き刺さった感触がし血が流れる。腹を見ると徐々に刺さったものが見えてきて刺さっていたのはトランプカードだった。
「強くなりすぎだろ」
しかももう既に僕に接近し薙いでいる。それを後に飛んで躱すとまたクライが何かを擦る動きをするが僕に2度目は通じない。手首の角度から軌道を推測し外したがクライが指を鳴らすとカードとクライの位置が入れ替わり僕の真横にクライが現れもう既に右手でナイフを振り上げている。僕はそのナイフを受けるが今度は左足が跳ね上がる。それを皮一枚で躱すが奴が左腕を折り畳む。その動きを見て僕はギリギリでナイフが当たらない距離まで上半身を後に下げて逆袈裟の体勢をとるが、なんとナイフが前腕に逆さで付けられていてそれのままの距離ではギリでナイフが届かないためクライが距離を詰めてくる。自分の見切りが仇となる
(ヤベ、しくった)
そしてクライが左肘を突き出し心臓を突いてくるため僕は無理やり体勢を変え躱が、完全に回避は出来ず脇腹を深く抉られる。
「ガッ」
(刀とリンナの治癒の加護が弱まってるダメージを貰いすぎた、一体聖属性で治癒を)
治癒をしようとするもクライがその動きを気取りトランプを投擲してくる。それを躱してもクライが転移してきてまた斬り合いになる。
(治癒する隙もない、マジで厄介だ)
だが僕は天才だ、クライの攻撃パターンを見切り徐々に戦局が僕に傾き始める。
(よし、治癒する余裕が出来そうだ)
そう思ったとき奴が一歩踏み込みショルダータックルを仕掛けるが僕はそれに疑問を持つ。
(何故だ、この距離だと当たらないが…マジか!肩にナイフ付けてやがる!)
僕は急いで回避に動く。早めに気付けたため掠り傷ですんだがクライが脇の下からナイフを突き出してくる。
(うおっ!)
それを皮一枚で回避するも横薙ぎが繋がり僕の胸をまたざっくりと斬る。
(痛ってーー)
が僕も唯ではやられない、即座に頭突を返し辺りにガボンという鈍い音が響く。
「お前とは2度目だな」
そのまま刀を振り上げ斬りかかりクライがそれを受けようとするが
(馬鹿め!)
それはフェイント、僕は柄から右手を離し空手をベースとした正拳突きを繰り出す。それがまともにクライの胸をぶち抜き肋骨を4本程度破壊し口から吐血させる。
「ガボッ」
そして追撃で袈裟を落としそれがクライの胸をガッツリと斬り裂くが半足引いていたようで致命にはならなかった。クライが左足で回し蹴りを放つがなんと足先にナイフが装着されているが、僕は射程を計算し完璧に外しクライの足が僕の前を通過したあたりで僕は更に左足を払う。それにより左足の勢いが増しクライの体勢を崩す。クライが体勢を戻そうと左足を地面に着けるがその時には半分回転していて僕に背を向けている。
「ヤバ」
「じゃあな」
僕がクライの背中を叩き斬ったが、どうやら半足前に出ていたようでギリで死ななかった。そしてクライが右脚で後足蹴りを放つ勿論ナイフ付きだが、僕はそれを予測していためサラッと躱し逆に右脚を斬り飛ばした。
「ぐうぅ〜〜〜」
「もうお前に出来ることは何もない」
クライが悪足掻きで透明にしたトランプを投擲してくるけどそれを躱すが、そのトランプが僕の横を通ったあたりで爆発する。
「やったかな…」
クライが勝利を確信するが
「残念だけど僕は死んでないよ」
僕は魔法で空気の流れを支配し爆発を無効化していた。
「嘘だ…」
クライの顔に絶望が貼り付く。それは打つ手が無いことを雄弁に語っていた。
「楽しかったよ、さようなら」
僕はこの愉しかった戦闘が終わり悲しい気持ちを覚えつつクライにトドメの袈裟を落とした
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リンナの治癒と聖属性の治癒の違いはリンナだと失った血や身体欠損も元に戻りますが、聖属性の治癒では戻らずしかも治癒速度も遅くなります。




