話を聞いて
「「「……」」」
(お通夜状態、まああれ聞いたらね…ここは大人である僕が)
僕が話そうとしたとき先にリンナが口を開いた。
「私はもっと強くなりたいです、魔王に勝てるように」
「あれを聞いてそう思えるのか」
ヒロが驚いたように言う。
「でも強くならないと死にますので…一種の開き直りと思ってください」
「……そりゃそうだけどよ」
「私も生きたいですし教えもありますので」
「教え?」
「私達は宗教組織であるが国家でもあるだから上に立つ者としての責務がある。という神官になると必ず教えられることです」
「俺が言うのも変な話だし意地悪だけどそんな事守る必要あるのか?」
「これはカンジさんに教えてもらったことなんですけど情けは人の為ならずという言葉があるそうで意味は人を助けると巡り巡って自分にも良いことが帰ってくる、つまり私は教えを守れ自分にも良いことがあり更に感謝されて心が温かくなれるといういいこと尽くしなんですよ。それに私自身助けられて生きてきたので今度は私がやる番だと」
「…感服だ、流石聖女様だ」
「ふふっ、そうでしょうなにせ聖女ですので」
(ただ人から言われだけでなく自分の考えもある、本当に15歳か?)
「ライアはどうなんだ?」
「僕は毎日を楽しく生きたいから精一杯戦うよ、それに僕は戦うのが好きだ」
「そういえばライアは戦闘狂だったわね」
「主様らしいです」
「ララはどうだ」
「私はライアと一緒ならどこにでもついて行くよ〜、それに皆と過ごす每日が楽しいから魔王はぶっ倒す!」
「私も同じです」
「…ありがとうな初心に帰れたわ、俺も決まった」
「聞いてもいいか?」
「俺は村を魔獣災害に見舞われてその時に騎士団や神聖七英傑に助けてもらって俺もそれに憧れた、だから俺も魔王を討伐して平和な日常と皆を守りたい。それに俺もこのメンツでの日常が好きだしな」
「皆の思いは一緒のようですね」
「そうのようだね」
「なら皆で円陣組もうよ!」
「いいな、それ」
「掛け声誰にする?」
「なら僕がやりたいな」
「なら頼む」
(平和な日常を過ごし勇者パーティの一員となって魔王討伐に参加できるとはね、生きていてよかったよ。そしてこの楽しい日常を終わらせない為にも魔王を絶対に倒す!)
僕は少しの間で覚悟を固めた。
「絶対に討つぞ!」
「「「おーー!」」」
こうして勇者パーティが今日本当の意味で誕生した。




