魔王とは
コンコン
「ヒロです、時間になったので参りました」
「どうぞ」
許可が出たので皆で部屋に入った。
「自由にかけてくれ」
部屋には大きな木の丸テーブルに株の椅子があった。そこに座ると柔らかい感触がした。
「この椅子柔らかいでしょ〜、私の自信作なんだ〜」
「えっ、ポルカどうしてここに?」
「いや〜、私も王族だから秘密を知ってるのだから同席してもいいって」
その時キラが声をかけてきた。
「ここは非公式だから固くならなくていいよあと、コーヒーかジュースどっちがいいかな?ジュースは苺、葡萄、蜜柑があるけど」
「「「コーヒーでお願いします」」」
「葡萄ジュースがいいわ…です」
(てか王様が入れてくれるのね…)
王族がコップを宙に浮かせながら此方にやって来た。
「どうぞ〜、シロップもあるよ」
(おお、苺のシロップ)
王様が席につき口を開いた。
「では今から魔王について話していくよ、準備はいいかな?」
「「「はい」」」
「なら順に話していこう、まず魔王を含めた魔族は生物の怒りや憎しみなどの負の感情の集合体と思ってもらっていい、そして魔族達は自分を作った中で一番大きな影響を与えた生物の記憶を覚えている」
(あ〜、そうだったような気がする)
「これくらいなら秘密にする必要はないがここからが重要で魔王は今1000年入眠していてその間だけ負の感情を貯めることができる、つまり…」
キラが答えてといった目でこちらを見てくる
「前の魔王より強いという事ですか」
「その通り、これは皆にとって絶望的な知らせだから秘匿にされている。ちなみに前の被害は人間の被害は人口1000万の内半数と神聖七英傑は勇者、聖女以外が死に勇者パーティも五体満足で帰れたのは勇者のみでその勇者ですら内臓に問題が出てた。エルフでは10万の民の内7割が死に世界が滅びに近づきたせいで世界樹が暴走しそれを収めるために更に人が100万、エルフが1万死んで龍族や獣人も一時期は存続が危うくなるほど死んだ。地面の6割が海に沈み空は10年間晴れることはなかった。実はこの知らせが500年前に一回漏れたことがあってねその時あまりの絶望に人族の2割くらいが魔族側に寝返ってしまってしかもその内の一人が神聖七英傑の序列1位だったんだよ」
「「「……」」」
「どうだい恐ろしすぎるだろ、僕もこの話を聞いたとき絶望したよ」
「今教えられてる被害とは雲泥の差ですね」
「こればかりはそのまま伝えるとね」
「「「………」」」
「先代の勇者パーティは魔王との戦いを記録してくれていてねそれを君達に渡しておく、魔法庫に行って取ってくるね」
皆あまりの魔王の強さを聞いて暫く放心状態だった。
(当事者となってこれを聞くとなかなか堪えるな)
そうして時間が経ちキラが戻ってきた。
「これが記録だ、いつでも見ると良いよ」
そう言って手に持っている青い水晶を渡してきた。
「じゃあまた明日ね、明日から魔法や魔道具の訓練があるから早く寝ておくことをおすすめするよ」
こう言い残しキラは去っていった。




