到着
「どうぞ」
御者が扉を開け僕達が馬車から降りる。
「ありがとうございました」
「いえいえ、ではお元気で」
そう言って御者は引き返していった。
「やっと着いたな、それにしてもザ森!て感じ」
ヒロの言う通り眼の前には木々が立ち並び陽光が隙間から漏れていて少し入った所に門があるのが見える。マイナスイオン多そう
「なんかこういうのって落ち着くのよね〜、分かる?」
「そうですね、リラックスできます」
「分かります」
「そうだな…案内の人はまだかな?」
皆で喋っていると人の気配がした。
「お待たせしました」
(おっ、来た来…本当にドッキリ好きだな)
「「「エル先生!どうしてここに?」」」
僕以外の皆の声が綺麗にハモる
「ふふっ、良い反応です…ライア以外は」
(そんな目で見られても…)
「先生として登場した時に比べるとどうしても…でもまさか師匠が来るとは驚きです」
「そうでしょう、私エルフですし丁度いいかなって…あ、あとライアあの忠告ありがとうございましたお陰で早く対応できました」
「それなら良かったです」
(学園祭襲撃のことかな?死者も出なかったし言っといてよかったな、上手く誤魔化せてるっぽいし)
「では案内しますね、迷子にならないように」
師匠を先頭に僕達は門に向かって歩きはじめた。少し入るとルーシルがこんな事を言った。
「この森を覆うように結界が展開されていますね、しかもかなり強固な」
「よく分かりましたね!正解です、聖女が展開したと言われています」
「凄いですねルーシル、私ですら気付かなかったのに…」
「私も、ドラゴンだから魔力とかには敏感なのに凄いね」
「私も努力してるので」
(流石エシストン一族の麒麟児、原作でも結界の扱いは聖女よりも上手いからね。ふふっ、仲間にしといて正解だったね!)
少し原作知識を振り返っていると師匠が門番と話して少ししてから門が開いた。
「エルフの国へようこそ、勇者パーティの皆さん」
エル先生が僕達に振り返りそう言った。僕達が門を潜ると眼前には中央に堂々とそびえ立つ世界樹ユグドラシルがありその前には祭壇のような物が、そしてそれを円形に囲うように家が建ち並んでいる。
(上空から見たら凱旋門みたいなんだろうな)
「あの大木でけ〜」
「頭痛が痛いみたいになってるぞ」
「あの大木凄まじい魔力量だわ」
「それにあの木の周辺聖域になっていて魔物を寄せ付けないようになっています」
「しかもあの木、自分で自分を結界で覆っていますね。あれを解除しようとしたらかなりの時間を要します」
「…おいヒロ」
「ああ、俺達そんな事考えてなかった」
2人で少し凹んでいると師匠が世界樹の説明をしてくれた。
「あの木は世界樹ユグドラシルと言ってこの世界に大地の恵みを与えてくれるありがたい木なんですよ」
(そう、だから魔族達は魔力を世界樹から奪い更に操って世界から食料を消し大地を殺そうとする。ミスったら世界滅亡だよ敵も強いしマジできつい)
「そんなのがあったんですね」
「ではそろそろ行きますよ、待たせていますし」
(いよいよエルフの王族とご対面という訳か…彼女もいるかな〜)




