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▼雷撃都市  作者: 亜久津カナ
▼雷撃都市 ー第壱章ー
22/32

1-22:▼焦燥プログラマー

ー飯屋スタンガンー


店の入り口に「マジで SORRY CLOSED」の看板がぶら下がっている。

その前ではエルがMONOの泥汚れをホースで洗い流している様子がみえる。


店内ではQが焦った表情で風変わりなPCのキーボードを必死に叩いている。

その隣には糸の切れたマリオネットのような配膳ドロイドのDDが見える。


カウンターに腰かけ時計に目をやり、珍しく困った様子でQに声をかけるV。


「なぁ、Qよぉ。。。おまえ何をそんなに焦ってんだ?Aのやつぁ、2時間はまず戻って来ねぇぞ?」


「Vさん、甘いっす。。。あの人は絶対すぐここに来ますって。。。」


「超能力者じゃあるめぇし、さすがのAでもおまえがそれをいじってるってわかるわけねぇだろ?

逆に今来てみろ。下手にいじってるところを見られるほうがよっぽどマズイぞ。。。」


「でも手を動かしていないと不安で、不安で、、、」


「しかしな、、、おまえ、またスイッチ入っちまったらよぉ、、、」


必死にキーボードを叩き続けるQを見て、頭を人差し指で搔くV。


少しすると突然入店音が響く。

キーボードを打つ音が止む。

恐る恐る入口の方へと目をやるQの視線の先にエルがMONOを洗い終えて入ってくる様子がみえる。


「MONOきれいになったよーっ!」


「ぶはーーーっ!!!おい!エル!驚かさないでくれよぉぉぉ!!!」


「ん…? え、俺?! なんで!?」


「まずいな、、、」


顔を片手で覆うV。

キーボードの上に突っ伏すQ。


「ダメだ…どうじよう…(泣」


「ちょっと!Q!どうしたのさ!?」


「前にも少し話したが、知っての通りコイツはAの一番弟子でな。ちぃせぇ頃からこっ酷くしごかれたおかげで、メカに関しちゃ超一流にはなったが、それと引き換えにいつの間にかこの有様よ… Aのやつ一体何をどう仕込んだんだか…」


「マジ…?あのAさんが…?」


「エ゛ルは…じらないんだよぉ…師匠の恐ろじざを…」


ひどい泣き顔に驚くエル。

頭を掻きむしりVがQの肩に手をかけて言う。


「あのな、Q!アイツはMONOを引き取りに絶対ぇ先にウチに寄るから、ひとまずこれ全部片付けて一緒にウチ来い!そうすりゃアイツだって手間が省けたってここには来ないだろ?な!大丈夫だからもう泣くな!」


「ブィざーん!!!」


涙でぐちゃぐちゃになった顔をVの胸に埋めるQ。

呆れながらも背中を叩きなだめすかすV。

口が開いて塞がらないエルの叫びがこだまする。


「どーなってんのーーーっ!!!???」



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