1-22:▼焦燥プログラマー
ー飯屋スタンガンー
店の入り口に「マジで SORRY CLOSED」の看板がぶら下がっている。
その前ではエルがMONOの泥汚れをホースで洗い流している様子がみえる。
店内ではQが焦った表情で風変わりなPCのキーボードを必死に叩いている。
その隣には糸の切れたマリオネットのような配膳ドロイドのDDが見える。
カウンターに腰かけ時計に目をやり、珍しく困った様子でQに声をかけるV。
「なぁ、Qよぉ。。。おまえ何をそんなに焦ってんだ?Aのやつぁ、2時間はまず戻って来ねぇぞ?」
「Vさん、甘いっす。。。あの人は絶対すぐここに来ますって。。。」
「超能力者じゃあるめぇし、さすがのAでもおまえがそれをいじってるってわかるわけねぇだろ?
逆に今来てみろ。下手にいじってるところを見られるほうがよっぽどマズイぞ。。。」
「でも手を動かしていないと不安で、不安で、、、」
「しかしな、、、おまえ、またスイッチ入っちまったらよぉ、、、」
必死にキーボードを叩き続けるQを見て、頭を人差し指で搔くV。
少しすると突然入店音が響く。
キーボードを打つ音が止む。
恐る恐る入口の方へと目をやるQの視線の先にエルがMONOを洗い終えて入ってくる様子がみえる。
「MONOきれいになったよーっ!」
「ぶはーーーっ!!!おい!エル!驚かさないでくれよぉぉぉ!!!」
「ん…? え、俺?! なんで!?」
「まずいな、、、」
顔を片手で覆うV。
キーボードの上に突っ伏すQ。
「ダメだ…どうじよう…(泣」
「ちょっと!Q!どうしたのさ!?」
「前にも少し話したが、知っての通りコイツはAの一番弟子でな。ちぃせぇ頃からこっ酷くしごかれたおかげで、メカに関しちゃ超一流にはなったが、それと引き換えにいつの間にかこの有様よ… Aのやつ一体何をどう仕込んだんだか…」
「マジ…?あのAさんが…?」
「エ゛ルは…じらないんだよぉ…師匠の恐ろじざを…」
ひどい泣き顔に驚くエル。
頭を掻きむしりVがQの肩に手をかけて言う。
「あのな、Q!アイツはMONOを引き取りに絶対ぇ先にウチに寄るから、ひとまずこれ全部片付けて一緒にウチ来い!そうすりゃアイツだって手間が省けたってここには来ないだろ?な!大丈夫だからもう泣くな!」
「ブィざーん!!!」
涙でぐちゃぐちゃになった顔をVの胸に埋めるQ。
呆れながらも背中を叩きなだめすかすV。
口が開いて塞がらないエルの叫びがこだまする。
「どーなってんのーーーっ!!!???」





