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月の魔法  作者: Libra
13/13

12月の満月

12月の満月、コールドムーン


あの日もとても寒い日だった。

今から2年前、その日りさは事故にあった。


俺たちは、3年前の12月に結婚式を挙げた。すぐにお腹に新しい命が宿った。りさは仕事は在宅が多くなったが、たまに出勤する?そんな仕事のやり方で、順調にお腹の子は育っていった。

あの日、12月の満月の日、急に会社に行かなければならなくなった。俺も忙しくて送って行ってあげれなかった。いつもの道だから大丈夫だよ、と笑いながら出て行った。

仕事も終わり、今から帰るね、とメールがきた。

雨が降り出したから気をつけて帰ってこいよ

と、

帰り道、対向車がスリップして、車線を飛び出してきた。りさの車の前に、りさはとっさにお腹をかばったらしい。

お腹の子は、どうにか無事出産出来たが、りさは意識が戻らない。1年がたち、2年がたとうとしている。


生まれたのは女の子名前はツキと名付けた。


生まれたその日から、機械につながれているりさをママだよと言ってもわかるはずはない。


もうすぐ2歳になるというのにまだ、喋らない。


今日は、月の2歳の誕生日


「りさ、月だよ。2歳になったよ」

「目を覚ましてくれよ、俺ひとりじゃ寂しいよ」


月が俺の手をギュッと握って心配そうにのぞきこんでいる


「月、ママだよ」


「ママ」


月が初めてしゃべった。

りさの手が少し動いたように見えた。まさか、りさの手を月と一緒にギュッと握る。


「りさ」「ママ」


りさの手が弱いけれど2人の手を握りかえした。



月の魔法が3人にかけられた。

読んで頂きありがとうございます。

長編は無理です。とっても大変。

ほんとに長編を連載している方々尊敬です。


今年もあと少し、風邪などひかれないようにしてくださいね。


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― 新着の感想 ―
[良い点] 完結お疲れ様でした。 なるほど、最後はそういう「月」の魔法でしたか。 ハッピーエンドで良かったです。 一年を通して書き切るのは大変でしたね! でも毎月、満月が待ち遠しかったです。
[一言]  ずっとどうなるのかなあ、って読ませて戴いたのですが、最後はとても感動的にまとめあげてらして、さすがはLibra様だなあと思いました。  無理なんて、そんな淋しい事言わないでまた挑戦して戴け…
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