1ー1ー3格上殺しと加護の力
主人公のチート開花です(‘、3_ヽ)_
皆が中に入る手続きをする中、俺はアルの後ろにいた。というのも前回と同じように前に進んでいてもステータスがあまり上がらないままで死ぬのがオチだ。
今の俺のステータスは他のクラスメイトともいくらか触れていたため三百五十ほど。多分これではステータスの模倣は無理だ。
もし願うことで加護を獲得出来るのであれば俺は今こそ力が欲しい。相手を真似する力、やり直せる力、そして今の状況を打破出来る力を。無理だと思いながらもそれを願い続けた。生き残りたいのであれば門番から模倣しなくてはいけないのは確定的だ。俺は守りたいもののために願う。
「力が欲しい」
アルには聞こえていたかもしれないがそれは今は関係がない。アルのおかげで門番の数人と顔を合わせることが出来た。口実としては転移者の中で一番見込みがあるというところでだ。その中の一番ステータスの低い門番と握手をする。全ステータスは九百五十ほど。
自分に鑑定眼をかける。成功だった。加護こそ手に入っていなかったが、四聖獣の加護(白虎、朱雀、??)となっており解放する寸前とも言える。
俺は喜びたい気持ちを抑え他の人たちとも握手を交わす。もちろん、ステータスが低い順にだ。四人いる門番と握手をした結果俺のステータスはおかしなことになった。
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カナクラヨウヘイ
職業 召喚士
レベル 32
体力 733
物攻 733
物防 733
魔攻 743
魔防 743
俊敏 733
幸運 400
固有スキル 召喚、四聖獣の加護(白虎、朱雀、??)、聖剣術、空歩、鑑定眼、心理眼、魔剣術、空剣術、奴隷術、付与術、気配遮断、空間魔法、精神魔法、経験値上昇、幸運、剣術、槍術
スキル 錬金術、回復魔法、異空間倉庫、偽造、威圧、房中術、料理、裁縫
称号 異世界人、四聖獣の加護
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全ステータスが二倍以上になりキメラと大差ないステータスへと変わった。これでアルに頼んだお願いもいくらか実行しやすくなったはずだ。
「ありがとうございました」
門番にいろんな意味で感謝をしてその場を後にする。ダンジョンのイロハもいくつか聞いたためそちらへの感謝だと思っているだろう。
クラスメイトはもう中に入って戦闘準備をしていた。それに対し俺はアルに追加でお願いごとをする。
「絶対に生きてくれ」
アルは「ああ」と返してくれそれだけで俺の心は楽になった。本当にアルと出会えてよかった。気にせずに戦えるのだから。
アルの号令によって班ごとに進む。前と同じようにオーバーキル気味で倒した水木を放っておき、俺は弱いゴブリンたちを他の人たちに任せる。前と違って石井が怪我をしないように俺がヘイトを溜めた。そのためか他の班員への攻撃は皆無。俺に向かってくるのをみんなが迎え撃つだけだ。
フロアボスの部分では全て俺が担当する。前と違い魔力を温存して剣技のみで倒す。でもこれくらいの技術ではキメラなんかには勝てない。わかってるさ。
「あいつは強かったぞ!」
雄叫びをあげ向かってくるゴブリンソルジャーを威圧する。バタバタと倒れ込むゴブリンソルジャーを横からかっさらおうとする水木。それが来る前にゴブリンソルジャーの首を掻っ切った。それでも前進を止めようとしない水木は前と同じく俺を殺す気のようだ。
本当に嫌われたものだ、と思い水木が放つセイクリッドソードを剣圧で消し去る。なるほど、ステータスがここまで違えばこのようなのとも可能なのか。
「お前は今、俺の命を狙った。意味はわかるよな」
だんだんと水木にかける威圧を強めていき泡を吹き始めても止めない。本当は殺したいところだがそれはまだやらなくていいだろう。完全に気絶した水木をその場に放置して先に進むアルに付いていく。石井以外の俺の班員も付いてきていたためほとんどの人がそのまま進む。誰かが水木を背負ってたみたいだがどうでもいいことだ。
前と同じく滞りなく四階層目のフロアボスを潰し五階層目に上がる。入口付近に置かれているターミナルにアルが向かい始める。
「今日はこのくらいでおしまいだ。皆戻るぞ」
俺はそれを合図に気配遮断を行う。多数の人がいるためか俺がいなくても気付けていないようだ。心の底からアルに感謝をしてフロアボスの元まで向かう。
グシャバギッという音が外からでも聞こえる。扉を開ければあいつがいるのだろう。俺が殺されかけたキメラが。でも、もう負ける気がしない。だってそうだろ、
「俺はあの時の俺とは違う」
汚い笑みを浮かべるそいつの眼前まで行き俺はそいつ以上の汚らしい笑みを浮かべた。嘲笑の類ととったのか大きく嘶き亀を食らうの止めた。ただのデカブツを仕留めたくらいでよくもまあここまで調子に乗れたものだ。
「行くぞ!」
俺はキメラとの間を詰めダーインスレイヴで斬撃を食らわせる。上手く食い込むところを見る。これがステータスの上昇の恩恵だと体で実感した。
回復魔法を剣にかけ切り込んでいく。一度戦い方を学んでしまえばもう負けない。
「初見殺しは、二度目には効かねえんだよ!」
ドロドロのそれを再生しては切り刻み再生しては切り刻みを交互に行う。次第に俺に対して行っていた遠吠えは悲鳴に変わり、遂にはキメラの速度が遅くなってくる。
俺はそれを好機だと思い目に剣を突き立てる。グサリといい音が響きキメラの片目が死んだ。そしてもう片方もその十数秒後には斬られる。
再生した前脚で無くなった目を覆うがもう遅い。
「死ね、俺のために」
俺の一振りがキメラの首を掻っ切る。そして俺は因縁を断ち切ったのだ。
死んだキメラはダンジョンの床へと消えていき、最終的には何もなくなっていた。ただそいつがいたことはわかる。それは、
「俺のレベルが百まで行ったのか……」
俺のステータス欄のレベルは百になっていた。それを確認してすぐの事だ。
「はっ?」
俺の目に飛び込んで来たのは四聖獣の加護が全てが解放されていたステータス画面だった。
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カナクラヨウヘイ
職業 召喚士
レベル 1(玄武の能力により引き継ぎ)
体力 800
物攻 800
物防 800
魔攻 810
魔防 810
俊敏 800
幸運 400
固有スキル 召喚、四聖獣の加護(白虎、朱雀、青龍、玄武)、聖剣術、空歩、鑑定眼、心理眼、魔剣術、空剣術、奴隷術、付与術、気配遮断、空間魔法、精神魔法、経験値上昇、幸運、剣術、槍術
スキル 錬金術、回復魔法、異空間倉庫、偽造、威圧、房中術、料理、裁縫
称号 異世界人、四聖獣の加護
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俺は新たに獲得した二つの四聖獣の加護の説明を見る。鑑定眼で少し念じれば見れるようだ。
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四聖獣の加護(青龍)
隠しスキル、限界突破を獲得する。一定の確率で自分が置かれた現状の打破を行うことが出来る。確率のため失敗する可能性もある。
四聖獣の加護(玄武)
隠しスキル、新規引継を獲得する。レベルが最高値まで上がると一まで戻すことが出来る。この際、ステータスは引き継ぎレベル上昇速度が遅くなる代わりにステータス上昇量を十倍にする。
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簡単な説明だがないよりはマシだ。レベルが一まで戻ったのは俺が玄武の加護を獲得したからだろう。そして??となっていたのは多分青龍。じゃないとステータスを模倣出来た理由が見つからない。俺はそれで無理やり頭を納得させた。
俺はキメラのいた場所まで行きその場に触れる。少しだけ溶けた手がその酸性の強さを物語っている。こればっかりはステータスで何とかなるものではないようだ。
「回復……こんな相手を倒したのか」
傍から見れば楽に倒したと思われる。ましてや戦っている自分でさえ簡単に行った。でももし初手で失敗をしていたら、途中で酸によって行動阻害があった場合。そう考えれば俺はこの戦いで何回も死んだのかもしれない。
朱雀の加護に感謝をしつつ、足に結界を張りながら空を蹴った。
全加護が解放されました。ここで次回説明されますが簡単な説明を書いておこうと思います。
白虎(昇華模倣)
触れた対象のステータスの十分の一を自分のステータスにプラスして表に出ているスキルを獲得することが出来る。そのスキルは他の人よりも能力が少しだけ向上している。
朱雀(時間逆行)
死んだその日の目を覚ました瞬間に戻ることが出来る。ただし日に一度のみ。
青龍(限界突破)
スキルを使用する際に確率で不可能を可能にすることが出来る。
玄武(新規引継)
レベルが最高値の場合、一まで戻すことが出来る。その後のレベル上昇が遅くなる代わりにステータス上昇量を十倍にする。
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