↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
36/71

1ー1ー4真のダンジョン一階層目

 キメラの素材は落ちていないのだから回収は不可だ。


 やらなければいけないことがある。ベルフェゴールとの対決。


 なぜ俺を殺す際に涙を流したのか。

 そこに興味を持ってしまった。だからこそアルに三人を任せた訳だが。


 穴を降りる方法は確立しておいた。机上の空論でしかないが、想像力次第では成功するだろう。


 現に何も無い空を蹴りあげることには成功した。

 冷や汗が数滴流れる。


 俺の今回の目的は二つ。


 一つ目にベルフェゴールを倒せるだけの力があるかどうか。

 これは朱雀の加護を使えば簡単だろう。その後に撤退すればいいだろう。食料も焼くための火も準備できる。


 二つ目に技術の向上だ。

 多分、青龍の力があればステータス面はなんとかなるだろう。それならダーインスレイヴの能力上昇も含めて、ステータス固定でやるべきだ。


 そしてその間に俺は穴の真上に来ていた。


 目の前に結界を張り蹴りあげ半回転する。穴の真上に小さく結界を張り、そのまま穴の下に飛ぶように蹴った。


 結界を張るために使用する魔力は少ない。俺からしたら、と付くだろうが。


 張っている結界の大きさは三十センチほど。守るために大きくしているわけではないので、頑丈さを誇ればそれで上々。


 穴を落ちる速度は百キロは超えているだろうか。風が俺の頬を切るようにぶち当たる。


 まだだ、まだ地は見えていない。


 俺はもう一度、足に結界を張り蹴る。体感で速度は二倍になった。


 反対に蹴れば足のダメージは大きいだろう。普通なら、な。


 生憎とこの世界には魔法がある。


 ベクトル操作、なんて大それた力はないが、ダメージを軽減する方法はある。


 地が見えた。

 ここぞとばかりに自身の先、三百メートル先に結界を張る。その結界の周りに回復魔法をかける。


 これで足をぶつけた際にある程度の怪我なら治るだろう。死ぬよりも痛い方がまだマシだ。


 穴の上で行った半回転をもう一度行い、その結界に足を叩きつけた。


「グッァ」


 痛いのレベルじゃない。

 骨折をしてそのまま体が潰れてしまう感覚。


 予想通り回復魔法のおかげで死ぬことはない。


 それを数度行う。


 足に手を当て直で回復魔法をかけながら、何度も何度も。


 そして地に降り立った。


 体に怪我はない。


 それと同時に回復魔法をいくらかは理解できた。


 回復魔法に完璧な治癒能力はない。これは人の自己免疫力を増大させるだけの力、いやそれを無理やり起こさせるトリガーでしかない。


 例えば骨折を治すなら数ヶ月かけるだろう。その間に変に治癒しないように添え木をする。

 だがそれも薬の力などない、人の個人の力である。それを増大させる。


 そしてそれがとても強くなるからこそ、添え木などは不必要となる。短時間で治してしまうのだから。


 それに気付けたのは怪我の治り方である。


 確かに痛みは徐々に小さくなり、足のダメージも少なくなっていく。


 だが治って骨折という感覚ではない。治りかけの足がもう一度バキバキに壊れる、そんな感覚だ。


 一度見た穴の底。


 ダーインスレイヴを構え、前と同じように、最短距離で下層を目指す。ダメージに関しても未詳の黒衣のおかげで少なくて済むだろう。


「……あれ?」


 出てくる敵がおかしい、そう感じたのだ。


 例えば前回出てきた敵は虎や狼だ。


 だが目の前にいるのはゾンビのような存在。


 ダーインスレイヴを構えながら、視界外に隠れる。


「……入ってからダンジョンが切り替わるとかか。それなら魔物も変わるか普通?」

 一応、そんなもんだと思い、ゾンビが背を向けた時に切りかかる。


 武器の強さと回復魔法がかかっているからか、一撃死だ。


 ちなみにだが、内装も変わっているからこその考えだった。


 周りは森林であり、それでいて夜である。


 暗闇の中からゾンビのような存在、いやゾンビが現れる感覚だ。


 無論、これでは最短距離もわからない。技術能力の向上も微妙だ。


 一つ良かったことがあるとすれば、経験値が入ることだろうか。


 レベル一からやり直しで前回以上にステータスは上昇する。そんな中での経験値はとてもありがたい。


 そのまま俺は森の中を駆け回った。


 思いの外、ゾンビとの遭遇は少ない。出会っても最高で三体ほど。


 結界と回復を付与したダーインスレイヴで、一撃で倒せるのであまり苦はない。


 だがこれで少し予定が狂ったな。


 ゾンビの肉は流石に腐敗して食えない。ゴブリン程度ならまだ食えたが。


 道もわからないなら、野営も視野に入れなければいけない。


「はあっ……」


 俺はため息を一つ吐き、ダーインスレイヴを握る力を強めた。


 そこから数時間、森の中をさまようとは知らずに。


 ゾンビは約五十体は倒した頃に、森の終わりを見つけた。


 門などはない、ただの終わり。


 色々な解釈のできる終焉だろう。


 いくつもの墓がそこには立ち、真ん中に一人の女性が立ち尽くす。


 俺の方を向いているのに何もしない。


 まるでラスボスのように、俺が森から出るのを待っているようだ。


 仕方ないと思い、俺はダーインスレイヴを構えながら体全体に結界を張る。未詳の黒衣は風もないのに不気味にはためいている。


 そのまま片足を森から出し、




 そして、




 俺の足は吹き飛んだ。

というわけでプロットをいくらか作って書き直ししました。再度よろしくお願いします。


これからもよろしくお願いします。出来ればブックマークや評価等もよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。