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Kämpfer

次の日城内は慌ただしく、翌日の出撃の準備をしていた。

弾薬や装備必要な物を揃えていく。

神威は倉庫でティーガーの塗装などを手伝っていた。


「向こうは木や林などがありましたし、森林系の迷彩でいいんじゃないですかね。」


神威がそう提案し、ティーガーに三色迷彩が施された。

すると、いろんなものを持って入ってきたボリースが


「この戦車名前とかつけないのか?」


神威はそれに対して


「名前?ティーガーじゃなくてか?」

「それはこいつ全部の名前だろ?向こうではこいつが俺達の家みたいなもんだ。何か特別な名前を付けたりするもんだろ?」

「名前か。」


全員が腕を組んで悩む。

すると、神威が


「こんなのはどうかな?」


と、紙に描き始めた。

書き終わった時、紙には「Kämpfer」と書いてあった。

ボリースは読めなかったが、ワートんは


「ケンプファーか、意味は確か戦士、闘士だったかな。たしか。」

「俺達を含め皆、勇ましく戦う戦士だって事でいいかなーって。」


その提案に対しボリースは、


「いいんじゃないか?ケンプファー。俺は結構気に入ったぜ。」


ワートンもこれに賛成だと言い、名前が決まった。

白い塗料を持ってきて、神威が筆で書くことになった。

書き上がって、離れてみてみると歪で汚かったが、


「いいんじゃないか?なかなか味のある文字だ。」


と、ワートンが言ったため、書き直すことは無かった。

塗装が終わり、次はここの装備品などの調整などが始まった。

神威も通信機や、ケンプファー号の整備チェックなどをした。


一通りの確認が終わり不備はないと確認した後、神威はワートンに呼ばれワートンの元へ向かった。

ワートンは布を持って


「こいつで三八をくるめば、車外でも持って行けるぞ。」


と、言われた。

神威も三八式を持っていこうと思ったが、戦車内には入らず困っていた。

それを見かねたワートンが、気を利かせて防水性の物を持ってきてくれたのだ。

布を広げると、ポケットが一番端についており、そこに三八を入れクルクルと巻いていく形だった。

最後まで巻いた後、紐で縛り横から出ている輪っか状の紐をケンプファー号の砲塔後にある引っ掛けに引っ掛けた。

どうやら、この引っかけもワートンが付けてくれたらしくちゃんと外れないように留め具も着いていた。

神威は三八をかけた後、ケンプファー号から降りワートンにお礼を言った。

すると、ワートンは照れくさそうに


「何、当たり前のことをした迄だからな。明日は早いそろそろ戻るぞ。」


そう言われ倉庫から出るともう日が暮れていた。

城へ戻るといつもの様に食事をし、風呂に入りベットに入った。

そして、布団に潜りながら


ーーもう、この日常が明日にはなくなるのか。

そう思いながら眠りについた。



翌日、朝早くに起き最後の身支度をした。

そして、運命の時が来た。


滑走路へ行くともう皆集まっていた。

そして、エーデルが神威が来たことを確認し、


「よし、集合の五分前に全員集合したな。あとは、あれが着き次第だ。」


神威はすぐにアレが分かった。


ーーディッカーギガントか。


ティーガーが乗せられて空輸できるのなんてこの世界ではそいつくらいしかいなかった。

すると、ボリースが


「そう言えば、作戦内容をまだ聞いていないのですが、作戦はなんなのですか?」


と、質問した。

神威もそれは思い、ボリースに賛同するように


「確かに、まだ聞いていませんが。一体どんな作戦なんですか?」


と、聞くとエーデルは少し躊躇った表情をした。

周りを見ると、レーア達も知らなかったらしくみんな周りに聞いていた。

すると、エーデルが


「作戦内容は開始5時間前に説明する。それまでは、個々のやる事を全うしてくれ。」


そう言われた時、遠くからあの懐かしいエンジン音がし始めた。

皆が同じ方向を向く、そこにはディッカーギガントの姿があった。

そして、全員が滑走路を開け着陸する。

それと同時に皆が動き始めた。

神威達はすぐさまケンプファー号の元へ向かった。

すると、エーデルやチーナ、アリシアが砲身に書かれた文字に気づいた。

するとアリシアが、


「なんて書いてあるんですか?」


と、言ったがエーデルは


「ケンプファーか、いいじゃないか。我々を乗せて頑張ってくれよ。」


と、名前のところを手で触った。

チーナはあまり興味がなく、大して反応もせずすぐにケンプファー号に乗り込んだ。

神威達もその後すぐに乗り込んだ。

後ろでワートンとボリースがクランクを回し始めた。

徐々に回転が早くなり、ワートンが


「コンタクトォ!」


そう言った瞬間エンジンがついた。

ボリースはクランクをしまい、ケンプファー号に乗った。

それを確認し、神威が


「ケンプファー号、発進!」


と通信機で言った。

最後まで読んで下さりありがとうございます。

作者のかるびぃんです。

再び戦場へ向かうことになった神威。

最初の作戦の内容は一体どんなものなのだろうか。

次回をお楽しみに!

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