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トンカツと覚悟

まず初めにボールを用意し、中に卵、胡椒、塩を入れ良く混ぜる。


「測って入れないってことはかなり慣れてるんですね。」


とメイドに言われ


「えぇまぁこればかりはみっちり教えられましたから。」


と神威は誇らしげに言った。

そこに小麦粉と水を入れる。

ジャバジャバし過ぎずかと言って粘り強くない程よい状態にして衣のタネは完成。

そうしたら肉に小麦粉をつけた後タネをつけ、パン粉をつけたら揚げる。

という手順で作業が始まった。

初めてのメニューのはずなのにメイド達はテキパキと作っていく。

一度に多くは揚げられないためその開いだに別の料理を作るという完璧な流れができた。

トンカツは一人一枚だが、中々の大きさで食べ応えがありそうだった。

そして、調理室からいい匂いがするのか他のメイド達が集まって来たがすぐに調理担当のメイドが追い払った。

次々に料理ができ、食卓へ持っていかれた。ボリースが途中でつまみ食いをしようとしたが、速攻で見つかり手を叩かれていた。


そして、全ての料理が出来上がり夕食の時間にはなんとか間に合った。

全員が集まった後いつもの様にエーデルが話しをし、食事が始まった。

最初に神威は食べずにまず周りわ見回した。

すると、全員が美味しそうに食べていた。

至る所からザクッなどの衣のいい音がした。

それを見たあと神威も食べ始めた。

全て食べ終わったあといつもなら静かなのだが珍しく賑やかだった。

聞こえた限りだとこの料理をメニューに追加してはどうかという話だった。

それを聞き神威は、作ってよかったと心から思った。

そして、今日あった出来事で皆に元気になってもらえたとも考えた。

すると、エーデルが椅子から立ち上がり


「みんな聞いてくれ。大事な話があるんだ。」


と切り出した。

さっきまでは賑やかだったがすぐに静まり返って皆がエーデルの方を向いた。


「まず、今日の料理は初めて食べたが本当に美味しかった。この料理を作った全員そして提案した神威に拍手。」


そう言って皆が拍手をした。

神威は少し恥ずかしがったが、心の底からよかったと思えた。


「そして、次に。これがとても重要なのだが、作戦の決行日が決まった。」


その言葉を聞いて神威は唾を飲み込んだ。


「作戦決行がかなり早められ、当初は来年を考えていたが前線が持たない事と今回の件により明後日となった。急な話だがすまない。各自用意を頼む。では、解散!」


そう言って皆が一斉に動き出した。

が、神威は椅子に座ったまま頭を抱えていた。


ーー分かってはいたが、まさかこんなに早まるなんて。しかも、冬に攻め込むのか・・・。


神威の頭にあったのは第二次世界大戦におけるドイツ軍の電撃戦だった。

前線が持たない、補給もまともにないこの状況下で総攻撃。

もし、前線を押し戻したとしてもまた補給が途絶え全滅してしまうのではないかと考えていた。

そして、神威は悩みに悩んだ後覚悟を決めた。


ーーこの知識と能力で必ず皆を救ってみせる。

最後まで読んで下さりありがとうございます。

作者のかるびぃんです。

前回トンカツ食べたくなってきたなと言っていましたが、実際に作って食べました。

久しぶりに作ったのですが、かなりいい出来だったのでよかったと思っています。

ちなみにレシピは今回出てきたレシピ通りです。

自信のある方はお試しあれ。

では、次回をお楽しみに

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