格納庫
だが、すぐに落ち着き深呼吸をしてから思った。
ーー一体何の魔法が使えるんだ?というか、魔法使いならどんな魔法でも使えるのでは?
取り敢えず、チーナさんを探そう。あの人ならわかるはず。
神威はそう結論を出し、部屋を出た。
ーーとは言え、どこにいるかわからないな。
そう思った時、階段をレーアが下りてきた。
「あ、レーアさん。」
そう声をかけると、レーアは申し訳なさそうに
「さっきはすみませんでした。場所を伝えなくて、ヴァルター様には会えましたか?」
「あぁ、大丈夫ですよ。会えましたから。それよりも、チーナさん知りませんか?
聞きたいことがあって。」
「今の時間でしたら、多分飛行場の方にいると思いますよ。」
「飛行場ですか?!わかりました。ありがとうございます!」
そいうと神威は走って飛行場に向かった。
「慌ただしい人だな~。」
レーアはそう呟いた。
神威は階段を駆け上り、ドアを開け。全力疾走で飛行場に向かった。
飛行場に着くと、一機の戦闘機がプロペラを回していた。すると、
「おーい!そこのお前、危ないからもう少し待ってろぉぉ!」
と滑走路の反対側にいる人がこちらに叫んでいた。
ここの滑走路は、元の世界で言えば滑走路二本分くらいの幅がある。
その滑走路のど真ん中を堂々と滑走してその戦闘機は飛んで行った。
「あれって確かフォッケウルフTa152?」
そうつぶやいた後神威は、それどころじゃなかったといわんばかりにハッとした顔を
してから滑走路を横切るように走り始めた。
反対側のさっき叫んだ人のところへ走して行った。
「すいません。チーナさん居ますか?」
「チーナに用事があるのか?昨日来たお客さん。」
その人は長ズボンにタンクトップで服や顔、腕などに機械油がついていた。
「そうなんですが、レーアさんにここにいるんじゃないかって言われて。」
「まぁ、居ないことはないが。その前にお前名前なんて言うんだ?」
「えっ・・・東雲神威って言います。」
「東雲神威?珍しい名前だな。東洋の方か?」
「えぇそうです。」
「珍しい客だな。俺の名前はワートン。ケッテラー・ワートンだ。ここの整備長だ。チーナはこの後ろの格納庫で作業してるぜ。」
ワートンはそう言いながら後ろの格納庫を指さした。
神威は倉庫の扉を開けようとしたがびくともしなかった。
「あぁ悪い。今正面の扉は閉鎖中だから、その横の勝手口から入ってくれ。」
神威は勝手口のドアノブを回して、ドアを開けた。
中にはライトで照らされたティーゲルがあった。
砲塔はクレーンで持ち上げられていた。
「そういえば、神威。お前はこいつと一緒にここに来たんだったな。」
後ろからワートンが言った。
神威は振り返りワートンを見るとワートンはそのまま続けて、
「こいつは、この世に存在しない。パッと見ると作れそうな気もするが、見た目によらず
なかなかの性能だよ。魔力だってどうしてこうもうまく制御できてるかわからないしな。おっと、すまんな。チーナはこの先に見えてるあの作業室の中にいるぞ。」
「ありがとうございます。」
そう返事を返し神威は作業室へ向かった。
最後まで読んでくださりありがとうございます。
作者のかるびぃんです。
投稿が遅れてすみませんでした。
さぁ作業室へ向かった神威だが、自分の使える魔法は分かるのだろうか?
次回をお楽しみに




