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魔法

作業室のドアを開ける。

中は人が二、三人入れるような空間で壁には様々な道具がかけてあり、奥の壁に付けるように机があった。

そして、こちらに背を向けるように座ってチーナが作業をしていた。


「なんじゃ?また、不具合でも起きたのか?」


そう言いながらチーナはこちらに振り返った。


「なんじゃ、お主か。儂に会いに来たということはヴォルターに聞いたな?」


神威は2回ほど頷いて返事をした。


「まぁ主が聞きたいことは大体わかる。どうせ、男だ。なにかかっこいい魔法でも使えるのか?的な質問に来たのじゃろ?」

「お恥ずかしながら、その通りです。」


神威は少し笑みを浮かべながら返事をした。


「まぁとはいえ、儂も何が出来るかなんて分からんがな。」

「え?」


神威は予想もしない返事が返って来て、驚きを隠せなかった。


「そりゃぁ儂だって万能じゃぁない。それに、魔女と言っても端くれみたいなもんじゃ。まぁそんなに知りたいと言うなら、出来んこともないがな。」


チーナはニタニタと笑みを浮かべながら言った。

神威はその笑みに恐怖を感じたが、好奇心の方が勝っていた。


「お願いします。」

「よし、分かった。それなら一旦外に行くぞ。」

そう言って椅子から立ち上がった。

「何をボーっとしておるのじゃ。行くぞ。」


神威はそう言われすぐにドアを開け、ティーゲルの隣を通り勝手口から外に出た。


「よし、じゃぁこの格納庫の横でいいじゃろ。」


チーナがそう言ったので、神威はチーナと一緒に格納庫の隣へ行った。


「では、やるぞ。まず、腕を出すのじゃ。」


神威は言われた通り腕を出した。


「袖をまくって、これを使うのじゃ。」


そう言ってチーナはナイフをポケットから取り出した。


「ちょっと待ってください。何するんですか!?」


神威はいきなりナイフを出された驚きで、そうとしか言いようがなかった。


「これ、暴れるでないぞ。ちょっと痛いだけじゃ。」


そう言ってチーナはナイフで腕の動脈を少し刺した。

血が少しずつ出てくる。

チーナはその血を指ですくい取り、舐めた。


「!?」


神威は今目の前で起きていることが、よく分からなくなってきた。

チーナは少し唸りながら考え込んだ。

そして、その間にチーナは魔法で神威の出血を止めた。

チーナは二、三分悩んだ末こう言った。


「なにかしら、武器の類の物じゃな。それ以上はわからん。」

「そうですか。あと、他の様々な魔法って使えないんですか?」

「他の魔法じゃと?多分無理、とまでは言わないが難しいじゃろうな。まぁ簡単なのはできるんと思うが、まぁやってみないと分からんな。」

「魔法使いなのになぜ、いろんな魔法が使えないんですか?」


神威はそうチーナに質問した。


「輸送機の中でも言ったが、主は魔法使い並の魔力がある。そう、あるだけなのじゃ。あの診療所でも見ているのは魔力の数値だけで、魔法使いかどうかは分からんからな。まぁ主のような一般人が魔法使い並に魔力があるって言うのもおかしな話なのじゃがな。」

「え?チーナさんはいっ自分が魔法使いじゃないって分かったんですか?」

「今、血を舐めてじゃ。輸送機内ではまだ一般人が魔法使いかは分からんかった。まぁ儂からはこんな所じゃな。」

「そうですか。簡単な魔法とかは教えてくれますか?」

「まぁいいが。教えるにしても明日じゃな。今日はちと忙しくてな。それじゃ。」


そう言ってチーナは行ってしまった。


ーー武器の類の魔法・・・なんだろう。腕から剣が出せるとか?それとも、銃が出せるとか?


神威はそう考えながらとぼとぼと城へ向かって歩いて行った。

最後まで読んでくださりありがとうございます。

作者のかるびぃんです。

神威の魔法は武器の類・・・もしかするとアレでは?

次回をお楽しみに

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