執事達との出会い
すると、
「おお、ヴァルターにアルマそれにみんな!わざわざ出迎えに来なくても良かったのに。」
エーデルの声がした。
「いえいえ、そういう訳には行きません。お嬢様が帰ってきたら出迎えるそれが我々の使命でもありますから。」
ーー・・・?お嬢様?今、ハッキリとお嬢様って言ったよな。
神威は話の内容に興味を持ち、ゆっくりと静かに歩き輸送機のドアに隠れるように話の内容に耳を傾けた。
「それもそうだな。留守中になにかあったか?」
「いえ、何もありませんでしたよ。いつも通りでした。強いて言うのならエーデル様がいなかったので、少し城が寂しかった。と言った所でしょうか。」
「そうか、ならば良し!チーナはもう自室かな?」
「ええ、小走りで階段を上って自室に行ってしまいました。きっと寝ているのだと思いますよ。」
「そうだろうな。だいぶ今回は頑張ってもらったから疲れてるのだろう。」
「それはそうと、この戦車は・・・。それに、あの島のお勤めは。」
「この戦車は異世界から来た物だ。あとで、検査してほしい。それと、あの島の務めは・・・。」
「やはりそうですか。お嬢様が帰ってくる時点でそうだと思いました・・・。検査の方はエンジニアに頼んでおきます。」
「ありがとう。それと、もう一つ検査して欲しい。」
「まだあるのですか。」
執事はすこし呆れたように返した。
「神威。そこにいるんだろ?」
エーデルは後ろを向き輸送機のドアを見た。
神威は一瞬ドキッとしたが、ドアの裏から出てエーデルの隣に立った。
「彼は東雲神威という名前だ。この戦車と共に異世界から来た。それで、神威の身体検査をしておいてくれ。」
神威はエーデルが話しているあいだ執事達を見ていたが、メイドも皆優しそうな雰囲気があった。ただ一人を抜いては・・・。
「どうも、神威さん。エーデルお嬢様の執事である。アオスゲツァイヒネト・ ヴァルターです。ヴァルターとお呼びください。そして、こちらが私の妻でありメイド長である。」
ヴァルターがそこまで言うと、
「わたくしはアオスゲツァイヒネト・アルマと申します。」
と、頭を下げながら自分で名乗った。
「よし、神威。ヴァルターと一緒に先に家に入っててくれ。そして、身体検査を受けて来い。」
エーデルは明るい声でそう言った。
「先に行ってていいんですか?」
神威はそう返すと、
「あぁこの戦車を下ろした後も色々やることがあるからな。」
「わかりました。それじゃぁ先に行きますね。」
そう神威は返し、ヴァルターとメイド達と共に城に向かって行った。
最後まで読んでくださりありがとうございます。
作者のかるびぃんです。
ヴァルターという名前に似た人がいたようなと思う人がいるかもしれませんが、ドイツ語で執事をヴァルターと言うので決して某ドラキュラアニメを真似した訳ではありません。(ちなみに結構好きなアニメの一つ)
次回をお楽しみに




