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相棒

そこで、ボリースが梯子から降りてきてエーデルのそばに駆け寄る。


「大佐、神威はどこ行きました?」


「あそこのメイド達と一緒にいるぞ。」


「それじゃぁ俺も。」


そう言って走り出そうとした時

ガシッ

ボリースの上着の襟をエーデルは掴んだ。


「グエッ」


「なに、逃げようとしてるんだ。ほら運び出すのを手伝え。」


「了解です・・・。」


神威は執事達と城の中に入った。

神威が城の入口だと思った大きなドアは、城壁の門でありそこを入ったあとに裏庭、そしてまた門がありそこからが城の中であった。

神威は城壁の門から口が開いたままだった。

裏の門から城に入りその後メイド長達と神威、ヴァルターの二組にわかれた。

メイド長達は階段を上がって行った。

神威はヴァルターと共に階段を降りた。


「地下に行くのですか?」


神威は気になりそう聞いた。


「いえ、そうではなくてですね。実は裏の滑走路は少し高いところにありまして、これから1階に行くのです。」


「そういうことですか。それと、もう一つお聞きしてもいいですか?」


「何でしょう。」


「ヴァルターさんに兄弟っていますか?それも、顔がよく似た。」


そう聞いた時、ヴァルターは立ち止まった。


「聞いちゃいけないことでしたか?すいません。サンストン港の近くで食事をした時のお店のマスターの顔がそっくりだったのでもしかしてと思ったんですけど。」


「貴方が会ったのは、きっと兄でしょう。お嬢様もそれを知っててその店に入ったのだと思いますよ。」


「そうですか。いや、やけにダンディーでかっこいいなと。あの顔は忘れられませんから。」


「神威様一つお聞きしても宜しいでしょうか。」


ヴァルターが振り返りこちらを見た。


「ど、どうぞ。」


「兄は元気でしたか?」


「どうでしょう。でも、元気だと思いますよ。」


「そうですか。ありがとうございます。」


そう言うとヴァルターはまた階段を降り始めた。

1階に着くとエントランスというのだろうか広い部屋に出た。

下には赤い絨毯が敷かれ、上にはシャンデリアがある。

その部屋をヴァルターは歩き続け、両開きのドアを開けた。

そこには、バイクが置いてあった。


「側車だ!しかも、BMW・R75!」


「お好きなのですか?」


「そうですね。乗ってみたかったバイクですね。」


「運転してもいいですよ・・・と、言いたいところですが今回は側車の方に座ってください。運転は私がやりますので。」


「わかりました。」


神威はゆっくりと側車に座る。


「これが側車の座り心地か。」


「私の後にしがみついて乗ってもいいですが。どうしますか?」


「いえ、ここにも乗ってみたかったのでこのままでお願いします。」


「わかりました。では、こちらをお付けください。」


ヴァルターはバイクのハンドルに掛けてあったゴーグルを取り片方を神威に渡し、片方を自分でつけた。

ヴァルターはエンジンをかけた。

ドルゥン!


「おお、1発でついた!」


「私の相棒ですから。それでは、行きますぞ。」


そう言うとヴァルターはバイクを走らせ始めた。

最後まで読んでくださりありがとうございます。

作者のかるびぃんです。

側車乗ってみたいな〜と思いながらこれを書いていました。バイクではなくほぼ車扱いでバイクのいいところ全部持ってかれてる。と、よく言われますが・・・。好きなものは好きなんです。

次回をお楽しみに

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