嫌な記憶
ーアリシア達
輸送機が滑走路の端に到達したのを確認し、
「帽振れー!」
その言葉と共に皆、帽子を回した。
アリシアも帽子を回す。
そして、飛んでいった。
飛んだのを確認すると、皆それぞれ配置に戻って行った。
ーーまた会う日まで生き抜こう。
アリシアはそう心に誓った。
ー機内
エーデルが、
「さて、これから半日近くの航路だが、取り敢えずボリースと神威は寝てくれ。私は機体に取り付けられた機銃のところへ向かう。1時間おきに交代だ。毛布は自分で持ってくる。いいな?」
そう言うと、神威とボリースが
「分かりました。」「了解」
と、返事をした。
「よし、では先に行く。一時間経ったら次にボリースだ。その次に神威。それじゃまた後で。」
そう言って、毛布を片手に鉄の扉を開けてエーデルは行ってしまった。
神威も毛布を羽織る。
そして、眠りについた。
「ん?」
ーーなんか見覚えがあるなここ
神威は当たりを見渡す。
ーーここは、俺の通ってた高校の教室!?それにここは俺の席!でも、服はそのまま!?
すると、教室のドアが開いた。
ガラガラ
入ってきたのはいつもいじめてくる、クラスのリーダー的なヤツだった。
こちらを睨むと、自分の席に荷物を置いてどこかへ行ってしまった。
そのあとも続々とクラスに人が入ってきた。
だが、いつものミリタリー仲間が来ない。
神威は自分の机を見ていると、ほかの人に席を囲まれる気がした。
顔をあげると、いじめてくるメンバーが四人立っていた。
そして、目の前にはさっきもいたリーダー格の奴だった。
「ちょっと来いよ。」
そう言われ渋々ついて行った。
トイレに連れてかれ、奥の壁に押し付けられた。
すると、
「お前金持ってるだろ?今俺たち金欠なんだよ。お前みたいにくだらない物に使うんじゃなくて、有効活用してやるから寄越せよ。なぁ?友達だろ?」
神威は作り笑顔をしながら
「今持ってないんだよ。」
だが、メンバー達はそんな言葉を信じるわけでもなく上着の内ポケットに手を突っ込み財布を取り出した。
ーーなんでだ!?確かにあのカーキーカラーの財布は俺のだけど。でも、無くなって・・・
そう考えている間にも、リーダー格は財布を開き金を取り出した。
「たったの三千円か湿気てんな。」
そう言いながら財布をこっちに投げ捨てた。
そうすると、リーダー格の奴が
「一、二発やってやれ。これだけじゃすくねぇからな。」
そう言ってから、他の奴がみぞを殴った。
「ぐふっ」
トイレの中にも関わらず神威はお腹を抑えて倒れ込んだ。
「何寝てんだよ!汚ねぇんだよ!おら!」
そのあと踏みつけ始めた。
少し立つと気が済んだのか行ってしまった。
ーークソックソックソッ
そう思いながら床を殴り続けた。
しばらく経ってから立ち上がろうとした時目の前が真っ暗になり、気を失った。
最後まで読んでくださりありがとうございます。
作者のかるびぃんです。
元の世界での記憶。
これがこのあとの神威にどう思わせるのか・・・
今年最期ではありますが、来年もよろしくお願いします。
次回をお楽しみにそして、良いお年を!




