離陸
はしごを降りていく。
ティーガーの上にはまだボリースとエーデルがいた。
「これ、ほんとに飛べるんですかね。」
「なんだ?信用してないのか?」
「いえ、そうではないのですが。エンジンが8発あるにしたって底が抜ければ元も子もないし。」
「大丈夫だ。さっきも言ったが、70トンは耐えれるはずだ。それにここの滑走路は長いし、舗装もされているからな。なんとかなる。」
「だと、いいんですが。」
ボリースとエーデルの会話を片耳で聴きながら、毛布を取りに向かった。
兵舎の方から少し拝借し、輸送機の方へ持って行くと前のドアは締まり、エンジンを掛け始めていた。
輸送機の前にはここの空港の兵士とエーデルが、立っていた。
「戻ったか。責任者の方、毛布は私が持っていきます。」
アリシアが毛布を渡しながら言った。
「またあった時は、セアリアス・アリシア。アリシアと呼んでください。それが、私の名前です。」
「分かりました。アリシアさん。今回はありがとうございました。また、会った時はお礼をさせてもらいます。」
「いえ、軍人として当然のことをした迄です。」
「それでは、出発しますので。」
アリシアは二歩ほど下がり。
「総員、エーデル大佐に敬礼!」
そう叫ぶと、野次馬のように集まっていた兵士が皆揃って敬礼をした。
エーデルも返すように敬礼をする。
「直れ!」
アリシアの言葉と共に皆敬礼をやめると、神威達に向かい。
「いい空の旅を!」
と、皮肉紛れに言った。
それに対し、コックピットの方からボリースが窓を開け身を乗り出しながら言った。
「次会う迄に死ぬんじゃねぇぞ!」
皆それに対し、
「お前もな!」
と叫び返した。
その声とともに皆笑った。
するとアリシアが、
「それでは、また会える日まで。」
エーデルはその言葉に対し、
「また会える日まで。」
そう言い、機体の側面に付いたはしごを登り機内に入る。
神威もエーデルについて行き、機内に入った。
中には皆揃っていて、操縦席にはパイロットが二人座っていた。
神威は毛布をチーナにかけ、チーナの座る後ろの席の食料を床に起き、置いてあった席に座った。
席につき窓から外を見る。
皆が後ろの方へ下がり、敬礼をしていた。
輸送機が動き始めた。
少し経ち滑走路の端に来たのか機体が、Uターンを始めた。
Uターンが終わり、徐々に加速する。
そして、機体は飛んだ。
前回は木曜日にあげてしまい申し訳ありませんでした。(金曜日と勘違いをしていた。)
次回はいい空の旅をお送り出来たらいいなと思いますが、神威達次第ですね。
次回をお楽しみに!




