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厄介

水着回パート5です。

 少し時間が経ってから、ちょっとしたトラブルになった。マツリとイノリが3人の男にナンパされ、そいつらをボコボコにしてしまったからだ。


「ご主人のことを悪く言うからですよぅ。正直なところ絞め殺してやろうかと考えていたところなので」


「私たちは呪詛がうまいわけじゃないとはいえ、使えないわけじゃあないのよね。中途半端な呪詛だと期限とか効果の上限とか設定できないのよねぇ」


 マツリとイノリが声をかけられ、ハラハラしながらその様子を見ていたのだが。


マツリの方はナンパ男の鳩尾に2発拳を打ち込んだあとに、蹲りそうになる彼の頭を抱えて、ちょっと冗談みたいな音が聞こえるほどの頭突きを食らわせていた。少し離れて見ていた俺にも聞こえるほどの音だったので、ちょっとそのダメージは想像したくない。


 イノリの方は相手の肩に届くほどの回し蹴り。もしかしたら衝撃の方は頭まで届いていたかもしれないが、直接狙わなかったのは慈悲なんだろうか。蹴られた彼は頭からプールの方に強制的に飛び込まされて、一瞬ではあるが溺れかけていた。


 3人めの方は2人をひきずって逃げ出していた。救護室の方に行ったのか、それともそのまま帰ることにしたのかは不明だけれど、まあマツリとイノリの方から離れていってくれるのならいいか。


 監視員の人がなにも言わなかったのは、トラブルを避けるためだろうか。いや、2人がナンパされていた時点で声をかけてくれよ……とは言えないか。俺の方も何かしら2人のためにする前に2人がどうにかしてしまったのだし。


 それと、2人ともが俺のためだと言ってくれているのだし……まあ、何かしら心無いことを言われたんだろう。俺のために行動してくれたことに関して、悪く言うべきではないだろう。ただ、


「次からは周囲にわかるような暴力沙汰は避けてほしいかな」


「わかりました、次からは呪詛と謀術と幻術にしておきますね」


「火術とかも使えたら面白いことになりそうじゃない?」


 もうなにも言うまい。俺のことが関わっていても過激なことをしないように……まあ、それこそ事件にならないように……今回みたいな喧嘩で収まる範囲なら、少しずつ軌道修正していこう。


 全力で対応するのは妖精とか魔神とかの案件だけである。


「2人が捕まったり退治されるような対象になると困るから。2人がいなくなることのほうが俺にとっては問題だから。多少こっちが変なこと言われても、俺は気にしないし大丈夫だよ」


「そう仰るなら……少しくらいなら、我慢できます」


「ただわかってるとは思うけれども、ご主人のことを悪く言われたりしたら、私たちは嫌だから。我慢できなくなることもなくはないと思うから」


「その時はちゃんと止めるから安心してくれ」


「許可を出してくれたりは?」


「相手が暴力に訴えようとしたときはいいかな、悪口を言われたときは……まあ、2人とも癒やしてくれるだろう? だったら、大丈夫だよ」


「……なら、ご主人の信頼には応えませんと、ですね」


「仕方ないわね。もしかしたら私たちのほうが夜まで我慢出来ないかもしれないわよ?」


 体力の心配は夜の俺に任せてしまおう。泳いだ疲労よりもそっちのほうが疲れてしまいそうではあるが。


「2人が納得してくれるのならよかった。そろそろ泳ぎに戻ろうか」


「はぁい」


 そのあとは、イノリを大きな浮き輪に乗せて引っ張ったり、マツリに水着を剥がれそうになったりした。いや、下の方じゃなくてパーカーの方だけれども。


「波でこういうのが外れるのはお約束だと聞きました」


「そうだけどそうじゃないんだよ」


 男の水着が剥がれて流されたらそれは捕まってしまうのだ。

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