深い
若干性的描写があります。
ふと思ったのだが、いつもどおり好き放題にされてしまう必要はないのでは? もしこっちから積極的に弄ったりすれば、マツリとイノリは受け止めてくれるのではないだろうか。
まあ、そんな考えは甘かったです。お風呂場ですら主導権は握れず、最初から最後まで好き放題にされまくった。2人がかりで思いっきりめちゃくちゃなことをしてくるので、早々に腰が抜けてしまい、シャワーを浴びている最中にすら立つことができなくなってしまった。そのうち排水溝が詰まったりしないだろうか。
「そのあたりは気にせずに、私達に好き放題にされてくださいね?」
風呂から上がったあとは、マツリに膝枕をされたままイノリに弄られた。今回はマツリがずっと膝枕をしたまま、イノリが飽きるまで無制限にやられてしまった。
「どうしてこうなった……」
「2人がかりに勝てる訳ないじゃないですか」
「それにご主人、私達に怪我させないように、なんて手加減してるとこあるしね。そのあたりはもしかしたら無自覚なのかもしれないけれども」
えっと、ごめんなさい。それは手加減じゃなくてわりと全力で抵抗しようとしました。要するに成人男性の筋力があっても2人に敵わないのだろう。もしかしたら片方相手にするだけでも無理なんじゃないだろうか。
「正直なところ、人間の攻撃はあんまり効果ありませんよね。包丁程度なら危険も無いですし。刃物で危険があるとしたら大鉈とか刀剣とかくらいでしょうか」
「獣帯なら音速より早い風斬り系の攻撃してくるやつもいるから、銃弾もある程度対処できるかも。炎とか水責めとかになると少しきついかもしれないわ?」
「単純な脅迫とかになればぶん殴っていろいろ再起不可能にしてあげればいい話ですし。認識を改変する暗示は、ご主人と血肉を混ぜ合わせたので効果なかったりしますし」
「あれ、マツリとイノリって護衛としてちょっとありえないくらいに優秀なのでは?」
「そうでもありませんよ。妖精の起こす事柄は必ずしも枠組に当てはまりませんし。例えば幻覚が術ではなくガスや光学現象ならばちょっと難しいですし、毒だと治るまで人の姿を維持できなくなると思います。魔神も数の暴力をされたら結構危険かもしれません」
「ご主人が毒に晒されてる場合もちょっと大変そうだしね。ガスとかだと対処がかなりきついかも」
「うへぇ、まあそうなる状況なんてそうそうない……と思いたいなぁ」
「まあ妖精も魔神も、見つからなければそんなコトしてくることはなかなかないしね。誰かしらが見つかってて巻きぞえを食う場合はその限りではないけれど、なにか現象がおきていればわかるのだし」
すべての危険を回避するのは大変そうだ。
「ん、と、またメール。……部長からじゃなくて、学校からか。復旧の目処が立たなくなったため、しばらくの間リモート授業になります……ふむ」
何かしらがあったのだろうか。あんまり難しいことは考えたくはないのだが。部長に聞けば何かしら知ってるかもしれないが、あの人に借りを作るのもなんか嫌だ。普通に他の生徒と同じように、火災事故があったっていうことだけ知っておけばいいだろう。
「期せずして引きこもるコトが許される様になってしまったんですが、食料を買い込んでおいて正解でしたね?」
「マツリは予想していたのかな、これ」
「まさか、偶然ですよ。すこしくらいご主人と長く一緒に居れたらいいなー、とかは思いましたが。何かしらの行動することもできませんでしたし」
「そうそう、昨日なんて家事全般を放置して布団の上に転がって、ずーっと」
「ちょっとイノリ、それは言わない約束でしょう」
「いいじゃないそのうちバレるんだし」
2人から向けられる好意は、時々とんでもなく恐ろしいほど深いんじゃないだろうかと考えてしまう。
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もしかしたらピクシブ小説などどこかでR18版を書くかもしれません。ないかもしれません。




