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揃い

 夜中。食事の片付けも終わり、歯磨きや身支度も終わらせたので、とりあえず一息というところだ。


 そういえば課題はどうだったか……と一応考え、すべて終わっているということを確認した。とりあえずはこのまま休んでしまって問題ないだろう。提出課題のある授業はまだ先で、体も先に洗ってしまっているので、このまま寝る準備でいいだろう。


「そういえば、マツリは寝る時間わざとずらしているよな? 布団が必要なら買える程度には資金はあるけれども」


「いえ、メイドが主人と同じ時間に眠ってしまうのはよろしくないですから。不意打ちの対策は必要でしょう」


「妖精はともかく、獣帯との繋がりが離れていることはもう知れているだろうし、警戒しすぎても良くないと思うけれども」


「イノリ、念のため、というのはあると思うわ?」


「私の式神の側面があれば、眠っていても起きることができるもの。あんまり休めていないでしょう、休んでおきなさい」


 そうするとイノリの眠る時間が短くなってしまうと思うのだが。


「マツリの方はともかくとして、私の方はもともと式神だから。本来睡眠は必要ないし、今だってご主人かマツリにくっついていれば眠る分以上の休息は取れているのよ。それにほら、私はまだ式神としての能力も残ってるから。式神の直感……直感というか機能として、しばらくは問題ないと判断するわ」


 感知は苦手だけどできないわけじゃないしね、と付け加え一息吐く。


「だからマツリ、ちゃんと夜に寝ておきなさい。それなりに長い時間ね。そういった訓練を充分に受けていた訳ではないのだから、自分が疲れてる事にも気づいてないんじゃない?」


「疲れている可能性は否定できない……かも」


「マツリ、家事や料理結構やってくれてるよな。この前の夜中に出血沙汰も……あの時俺は気絶しちゃったけど、マツリはもしかして同じ状態のまま俺の事を守ってたんじゃないか?」


「そういうこと。マツリは少しばかり働きすぎ……とまでは言わないけれど、慣れていない事が続いているから普段よりも疲労が溜まってるはず」


「俺のためにいろいろと動いてくれていたのはありがたいけれど、それで無理をさせたくはないからな……マツリ、一緒に寝よう」


「は、はい」


 あれ、布団を買おうかどうかという話だったような気がしたが、いつの間にか添い寝してもらうことになってしまっているような。


「布団が買えるといってもそれなりに値段はするしね。マツリだって嫌な訳ではないだろうし」


「むしろ同衾なので喜びますよ私は」


「同衾ではない……」


 いや可能性がないわけではないのだけれど。この前やられてしまったし。


 とはいえ今一緒に寝るといっても、掛布団がいくらかあるくらいなんだよな


「布団は今度洗濯しておきますね」


 後ろから抱き着くような添い寝をされてしまった。今夜はこのまま離してもらえなさそうだ。

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