濃い
量はすくなめで内容は濃いめになってたらいいなぁ
深夜帯はそのままシャワーを浴びることなく寝なおした。だって痛みで疲れていたし、どうせまた汗をかくだろうから朝でいいや、と考えていたのだ。
デートをしたその日の夜に刃傷沙汰である。むしろ俺のためにやってもらった事とはいえ、披露しないはずがない。正直なところまだ眠いのだが、壁にかかった時計を見るともう11時前。そろそろ起きないといけないだろうか。
そう考えて、マツリ達が起こしに来ていない事に思い至り……両腕両脚を2人にしっかりとホールドされていることに気づいた。首しか動かせない。
両耳や首筋に二人の吐息があたって、なんというか、こう、非常にいろいろよろしくない。強引に抜ければなんとかなるかと考えたが、どんなに頑張っても抜け出すことができなかった。2人の本性は牛の獣だったと言っていたから、力も重量も俺の力ではどうにもならないんだろう。
首筋と耳がくすぐったい。タイミングをわざとずらしているような寝息を聞いていて、なお一層目が覚めていくような感覚である。それと同時に、腕や足に絡みつく肉の感覚も非常に強いものである。
正直に言ってしまうと股間によろしくない。2人に対して発情してしまっているのである。それにたぶんだけれど、命令しなくてもどちらも拒否したりはしないのだろう。
「よし、ここはいっそのこと開き直ってしまうか」
眠らなくても、ぼんやりとしているだけでいい夢の中にいられるようなものなのだ。どうせシャワーは後で浴びるつもりでいたのだし。
携帯電話から、メールの着信音が2.3回聞こえてきたが、もう今日は無視してこのままでいることにした。
***
「命令されたら起きることもできるんですけどね」
「とはいえ、ご主人が我慢し続ける状態は良くないと思い始めてた」
「あのですね、2人とも。起きたのになんで離してくれないんですか」
「ご主人が離せと命令しないからです。私たちは可能な範囲での自由意志のもとにこういったことをしていますので」
「ここで離せっていわないあたり、ご主人の欲求がなかなか高まってる……んん、まだ口調が戻らないなぁ」
「足を開放してくれ。腕を離してくれ。シャワーを浴びたい」
大きく息を吐き、2人に命令する。
「わかりました、シャワーのお手伝いしますね」
「ちょ、っとっ……!」
否定する前に口を軽くふさがれ、命令ができないようにふさがれた。
隅から隅まで洗われてしまいました。それはもう。本当に余すところなく。
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次回投稿は水曜日予定です。
今回でようやく20話、内容量は4万文字です。たくさん面白い内容を書ける人達は本当に尊敬しています。




