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誘い

とりあえずは全年齢範囲で

 ちびマツリ改めイノリにかけられる圧力は、マツリにやられるそれとはかなり違う感触を俺に与えてきた。


 服越しではよくわからなかったが、イノリの脚はマツリに比べ若干細く、筋肉は少ないような感触だった。結果として柔らかい肉に頭が沈み、後頭部はすっぽりと谷間にハマってしまった。


 その状態で、さらに抑え込むように、と上から……即ち胸を使って圧力をかけてくる。


 結果としてイノリの吐息が首筋にかかり、その音が耳に届く。大きな胸越しにでも俺の頭に伝わってくる鼓動を感じている状態で、理性をかろうじてでも維持することができた俺を褒めて欲しい。


 なお口元はエプロンの端を軽く乗せられ拒絶の言葉を聞かないというアピールをされた上で、マツリもイノリも念話を遮断状態にしていたようだ。


 叫べばなんとかなったのかも知れないが、近所迷惑になるかもしれないし、この光景を他の誰かに見られたらいろいろと終わってしまう。


 この下宿先だから、唐突に誰かが来たりということは流石にないとは思うけど。隣の数日に1回しか帰ってこないサラリーマンは流石に迷惑をかけたくない。下手に声をかけたりしただけで恨まれそうな雰囲気を醸し出していた。


 そのあたりを差し引いても普通に事案なのでは……? と思い至ったが、あまり深く考えないようにしてことなきを得た。鍵とカーテンだけしっかりしておけば良いのだ。


 外見年齢は2人とも女子学生なのである。下手に通報されたりしたら……と思ったが、マツリはあの格好のまま2.3回買い物に出てるんだよな。


 もしかして、今更考えてももう遅いのだろうか。


 余計なことを考えている間に、少し眠くなってきた。このままじゃ姿勢もよくないし、少し伸びをして、


「ひゃ、え、ご主人?」


 その手がイノリの胸に食い込んだ。完全に意識から外れていた。視界を塞がれていたから、他の場所に刺激なんてないだろうと考えていたせいだ。自分から触りにいってしまった。


「ご、ご主人が触りたいなら……いいよ? まあ、私がダメだって言っても、もしご主人が触りたいなら拒否権はないし、」


 そうではない。と言いたかったが、手は胸から離れようとしなかった。先程まで押さえていた理性的に努めようとする思考と反して、その大きな柔らかい球体を、服越しにではあるが撫で回してしまった。


「あ、ずるいです!」


 マツリの少しばかり大きな声が耳に届いた。俺に言っているのかイノリに言っているのかは分からないが、その声は手を止めるきっかけにするには十分だった。


「ありがとう、」


 言ってから、どちらに対して言ったものでも失礼かな、と考えてしまった。理性が溶け出してなくなりかけている状態ではまともな思考などできるはずがない。


 いや、なにに関して言い訳を考えているんだ、俺は。


「じゃあ、姉さん。いっそのこと『共有』しない?」


「ご主人を? うーん、それもありかもしれませんね?」


「じゃあ、そうしちゃいましょ」


「まったく、誰に似たのやらわかりませんね、ご主人?」


「姉さん以外のだれでもないのよ」


 俺が口を挟む隙などなかった。気がついたら膝と胸に挟まれるのは終わり、両側から抱きつかれるような状態になってしまった。


 これは……どうなるのか、と考えたが、2人は抱きついてくる以上のことはしなかった。性的なことはしない、と考えているのか、それともこちらから何かするまで待っているつもりなのか。


 眠って答えを先送りにしてしまいたい。


 そう考えると、念話で話しかけられたの時のように小さな違和感が脳内を巡り……俺の意識は眠りに落ちた。


***


「寝ちゃいましたか。というか、寝るためだけに術を使いますかね?」


 ご主人が術を使ったのはおそらく無自覚だったのだろうけれど。


 もう少しからかっていたかったのもあるし、『お手つき』にされるのならばそれはそれでありだとかんがえていた。


「というか、イノリはズルいです。私がいろいろしてる間に撫でてもらうなんて」


「撫でる……確かに撫でる、か。どっちかっていうと揉むって感じだったけどね。あーあ、あのままだったらどうなってたんだろうなー?」


「たぶんご主人の様子では、数分かそのくらいで止まるか、お手つきにされるかでは?」


「どっちになったかな、っていう事……まあいいかな、しばらくはからかわないであげましょう」


「なんだかんだで似てますよね」


 私達が、という意味で小さく呟いた。


「さって。少し休憩したら、朝ごはんの準備をおわらせてしまいましょうか。食事の方はともかく、ミルクは無くなってしまったのだし」


「じゃあ、あとで絞っておきましょうか。私はもうすこしだけこのまま寄り添っていたいのですよ」


「ご主人にそのうち絞るところを見せてあげたりするのかしら?」


「それは、ご主人が望んだら、という感じですよ。さて」


 大きく息を吐き、少し伸びをする。


 ご主人が軽い術を使えるようになったのならば、それもいろいろと考えておかないと、ですかね?


 ご主人の先生をできるのは、少し楽しい気もします。


面白かったと思ってくださったなら、画面下から【ポイント】評価や【ブックマーク】などを貰えると嬉しくなってやる気が出ます。

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