第9話 クリスマス(2)
宇宙は数日の猶予を要求した。もちろん答えた。そして、答えが出た。「僕がいることで純が気にしてたら彼女さんもいい迷惑だろう。僕はここにいるよ。」そういうことで、その日は2人っきりで楽しむことになった。すぐに彼女にデートのOKをした。彼女は、返事遅かったわね、と笑いながらも映画のチケットを渡してくれた。ラブロマンス系の映画らしい。そういうものはあまり見たことがない。少し興味はある。そこで、帰ってくるなり調べてみた。どうやら僕たちのような関係を映画にしたものらしい。デートにはぴったりの材料なのかもしれない。その後、観る予定の映画のことなどを調べていたら、帰ってきたのは1時なのに6時になっていた。宇宙は途中で興味がなくなったのか、ぐっすり寝ていた。
そしてデート当日。宇宙は僕の格好に驚いていた。考えてみれば、宇宙と出会って8年、初めてのキザな格好である。腹を抱えるほどではないが笑えて当然かもしれない。両親ですら笑っていた。しかし、笑われること、それすなわちかっこいい、と勝手に思っていた。そして、待ち合わせ場所へ。彼女は、プッと吹き出したが、すぐに「行きましょうか」と大人の対応を見せた。恋は盲目。その言葉通り、彼女の格好も笑えるものだったし、そしてそれを可愛いと思ってしまった。そして映画館で映画を観、近くのレストランへ向かった。




