表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
22/30

第7話 成人(3)

 気づいたとき、僕は真っ白な布団、真っ白な毛布の上で寝ていた。ここはどこだ、漫画ではベタなセリフを唱える。それに答えたのは宇宙だった。「病院だよ。僕も悪かった」え?と聞き返そうとした時、両親が入ってきた。「純、大丈夫か?」そこで経緯を聞いた。居酒屋を出た僕は、家へ帰ろうという自覚はあったらしい。しかし慣れない酒、しかもそれを大量に摂取したことでお酒が回ってしまい、ふらふらしていた。そしてこけてしまい、運が悪いことに壁に頭を打ってしまったようだった。幸い、頭は無傷だったようだが。両親はそろって、なんでこんなになるまで酒を飲んだのかと聞かなかった。ともに大酒飲みだがら、我が息子も飲むと思ったのだろうか。こうして謎が解けた今、僕はあることをしたかった。そのためには、両親を外に出さなければならない。

 思惑通り、すぐに宇宙と2人っきりになれた。「宇宙、さっきの悪かった、ってなんだよ」「いや、純を怒ったことさ。僕が飲みたいって言わなければよかったんだよ」「いや、それは僕も悪かった。出会った頃のように、じゃあ行こうかと言えばよかった。大人になっちゃったのかなあ。あの時はまだガキだったのかもだし」「僕な、1人で待っているとき、すげー寂しかった。それだけ純が好きだったのかもしれない」「僕もな、飲みながら宇宙と一緒に飲めたら気持ちいいだろうな、と思った。よく言うじゃん、父と息子が盃を交わすのが夢だって。あんな感じになってた。それで酒が進んだんだよ」「今度、一緒に飲みに行こうか」「そうだな。2人ならどっちかが潰れても平気だもんな」こうして僕と宇宙は契を交わした。その後、僕の回復は早く、1週間で退院できた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ