第4話 高校1年生(1)
「受験番号2127・・・。2120、2121、2122、2123、2124、2125、2126、2128、2129・・・。うわあああ。」なんだ夢か。入試終了後、合格発表までこんな夢をよく見た。不謹慎というかなんというか、浮かばれない気持ちで朝を迎えた。そして合格発表。僕は2127、宇宙は・・・受験票があることにも驚きだが・・・「8586」だった。まずは2000番台の合格発表へ向かう。「2122 2124 2125 2127 2130」・・・。夢の影響か、ポカンとしていた。ドラマのように何度も受験番号と合格発表の紙切れを見比べた。しかし夢じゃない。宇宙にほっぺたもつねってもらった。痛い。うん、逆夢だ・・・つまり、僕は合格。問題は宇宙である。8000番台へ向かう。「8581 8583 8584 8586 8587」あれ、何番だっけ。そんな当たり前の会話をするのすら手間がかかった。はっきり言えば、僕と宇宙にしかその4桁は見えないのだが。それでも男泣きしてしまった。
そして桜満開の4月、僕と宇宙は新たな制服に袖を通し、八分上高校体育館へと向かった。そこがクラス発表の場所であり、入学式の会場なのだ。まずは因幡、姓を探す。どうやら2組らしい。ということは僕は2組か。ま、まつ、まつお・・・。確かにあった。やっぱり僕と宇宙は同じクラスなのだ。そりゃ、他クラスになられたらお互いに生活しにくい。そうして最初の日は過ぎていき、数日後には天文部に入部した。そして宇宙の心配は当たり、友達がたくさん出来た。しかしほどほどの付き合いにしておいた。あの日、公園で宇宙が言ったこと、「みんながみんな、純みたいに優しいとは限らない。それはここの生活を見ていればわかる。だから友達を作るなとは言わないけど悪い奴には友達にも、ライバルにもなるな。赤の他人だと思っておけ」が効いたのもあるし、何より、あまりほかの人と絡み過ぎると宇宙が怒るかな、というのが原因だ。




