人物紹介(第六部)
第六部に出てくる人だけを並べておく。
この先どうなったかは、書かない。
第六部は二〇一七年の四月から二〇二一年の三月まで。僕は十八歳から二十二歳になる。
四年ある。いちばん長い部になる。
高梨 秀真
この記録を書いている人間。
十八歳から二十二歳になる。一年浪人して、それから大学へ行った。
この四年で、いちばん多く書いたのは数だ。
高梨 佳代子/母
専業主婦。料理がうまい。記憶力がいい。よく笑う。
僕が家を出てから、連絡が毎日来るようになった。
一度も怒鳴らない。
高梨 隆/父
製薬会社の営業。医者に頭を下げて生きている。
五十を過ぎた。この四年で、二人で話したのは三回になる。
息子に医者になれと言ったことは、一度もない。
高梨 千尋/妹
四つ下。高校を出て、自分で決めた道へ行った。
訊かれて、答えて、そのとおりになった人になる。
彼女には、最後まで何も習わせなかった。
梶原 亮太/従兄弟
母の姉の息子。三つ上。
四年ぶりに会った。名前が出なくなってから、六回目の正月になる。
いま何をしているのかを、僕はその日も訊いていない。
宮内 遼/高校の同級生
三年ぶりに会った。現役で入って、そのまま三年目になる。
相変わらず、感じの悪いところが一つもない。
壊れてくれない人だと、そのとき初めて思った。
塚本 詩織/大学の同級生
大学の同級生。二年の冬から、三年の秋までいた。
僕に、好きなものを訊いた人になる。
訊かれたのは、九年ぶりだった。
以上。
七人いる。
前の部から増えたのが二人で、減ったのが三人だ。
減った三人の名前を、僕はいまも書ける。




