人物紹介(第二部)
第二部に出てくる人だけを並べておく。
この先どうなったかは、書かない。
第二部は二〇一一年の四月から二〇一四年の三月まで。僕は十二歳から十五歳になる。
高梨 秀真
この記録を書いている人間。
中学でも学年で一番だった。三年間で、一番でなかったのは四回ある。
一番でいる理由を、途中から考えなくなった。
高梨 佳代子/母
専業主婦。料理がうまい。記憶力がいい。よく笑う。
中学に入ってから、順位を二つ持つようになった。学校のと、塾のだ。
一度も怒鳴らない。
高梨 隆/父
製薬会社の営業。医者に頭を下げて生きている。
家にほとんどいない。年に何度か、短い言葉を残して出ていく。
息子に医者になれと言ったことは、一度もない。
高梨 千尋/妹
四つ下。小学生。
僕の部屋に、入ってこなくなった。
彼女には、まだ何も習わせていない。
大山 航/隣の家
同じ中学。クラスは三年間で一度も同じにならなかった。
廊下で会う。よう、と言う。
僕を委員長と呼ぶ。しゅうちゃんとは呼ばない。
梶原 亮太/従兄弟
母の姉の息子。三つ上。正月にだけ会う。
高校生になった。
その話が、正月に出なくなった。
小柳 亜季/同級生
同学年。二番目にいる人。
僕が一位のとき、たいてい彼女が二位だった。
親に言われて勉強しているようには見えなかった。
佐久間先生/中学の担任
担任。三十代。声が大きくない。
僕に一度だけ、大丈夫かと訊いた。
僕は大丈夫ですと答えた。
以上。
第一部にいた人のうち、三人がここにいない。
理由は、それぞれ違う。




