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あるエルフの都市作り  作者: 沙河泉
王都復旧
178/213

火急の要件?

「それはね・・・」


 私が自分の持つ構想を話そうとしたとき『大変申し訳ありません殿下。火急の要件にて』ノックとともに、近衛兵が扉の外から声をかけてきた。


「ん・・・。入室を許可するよ」


 4人に謝罪の意を込めて目くばせをすると、軽く頭を下げてくれた。


「失礼いたし・・・これは。皆様方も!ご歓談中、大変申し訳ありません」


「良いのじゃ。して、アルに火急の要件があるのであろう。己が任を果たすが先決なのじゃ」


「勿体なきお言葉。んんっ・・・。アルフレッド王太子殿下。陛下から速やかに謁見の間に来るようにとの仰せです。随行員に関しては、殿下の意に任せるとのお言葉であります」


「わかった。伝達ご苦労」


「ハッ!それでは、失礼いたします」


 そういって近衛兵は、最敬礼をして部屋を去っていった。しかし、父上からの火急の要件とは何だろうか・・・。


「アルフレッド様。考え込むよりもまずは謁見の間に」


「あっ!そうだね。皆はどうする?一緒に行く?」


「わたくしは、明日も早いですので、辞退いたしますわ」

「私も。お母様と一緒に明日も早くから給仕としての仕事(お母様の見張り)が」

「何かシュナの言葉に棘が・・・」

「そっそんなことはないわよ!お母様!」

「・・・?」


「あはは・・・。2人は明日も早いもんね。いつもありがとう」


「いえ!早く一人前に認められて、アル様のお世話を・・・」

「はい!お母様!お部屋に戻って、明日への英気を養いましょう!疾く疾く!」

「あぁ~れぇ~まだ話したいことが・・・」


 子は強し。とはこのことかな・・・。なんて。ヴェルはシュナに頭が上がらないほどかわいがっているんだなぁ。


「アル・・・。多分お主が思っていることとは違うと思うのじゃ」


「へ?」


「んん。そんなことよりもじゃ。ワシは一緒に行くが。カレンはどうするのじゃ?」

「無論。同道いたします」

「決まりじゃな」


「わかった。2人共ありがとう。じゃっ。向かおうか」


「うむ」「かしこまりました」


 おおよその予測はつくのだけれど、火急というからには考え付く出来事以上の情報があるのかな。それとも、単に夜も遅いから急いだだけだったりして・・・。

 

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