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打ち破られる
「……死ぬかと思った」
梅が泣き出しそうにそう言うと、同情的な視線はあるものの、誰も声はかけなかった。
この辺の人と一緒ならこうなることは多々あるからだ。
ミホは一瞬にして全員を「移動」させて、水の檻を睨む。
強固とはいえ、相手が相手だ。
そうもしないうちに破られるだろう。
「あ」
ソフィーがそう声を出した。
ミホはその声を聞き逃さなかった。
そして、全員がソフィーへ視線を向ける中もう一度ミホが全員へ手を伸ばす。
その後ろ、黒霧の龍と完全に成ったノアが天へ登る。




