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錬金術師ティアのつくる話  作者: 新規四季


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顔のない少女

黒霧が動きを見せた。

ギュッと人の大きさになる。それも小さめな少女くらい。


白のドレスを身にまとった少女はしかし、その顔の部分が塗り潰されたように見えない。


まるで、見てはいけないものを見たように背筋が凍る。

声を発しては行けない緊張感を感じる。

動いては行けないと本能が警告する。


誰が唾を飲み込む。

目を閉じることすら憚られる。


一瞬で悟った。

逃げるべきだと。


魔法がどうとかの話じゃない。

だから青の魔法使いであるミホですらフリーズしている。

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