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生き様
ノアは砂嵐の様な、濁流の様な、左右上下が分からないそんな空間にいる気がした。
バラバラになってけれど、個として生きている。
藻掻く手があるのかすら定かでは無いけれど何かを掻き分けるように必死に動いていた。
自分の記憶なのに、どこか他人事の様に「乃愛」を見ていた。
こうなってしまうまでの思い出を見ていた。
とても暖かいものなのに、元凶が父親だと知ってしまってからそれらは茶番以外の何者でもなかった。
私はこうなる為に今まで生かされていたということか。
なんて虚しい生き様だったろう。




