暫定
「恐らくはメリーとか言う錬金術士の道具なんだろうな」
「でも相手は陰陽師なんですよね。式神という可能性は?」
この童女達も人の姿になることが出来ますから、さっきのも式神である事もあるはずです。
それなのに頭ごなしの否定。
「単純な話さ。技量が足りない」
「技量」
「人型の式神を作るには相当な実力がいる。それこそ数えるくらいしか居ないし、全員手の内だよ」
あるほど。顔見知りの実力者しか居ないからありえないという訳ですね。
それに、1番初めの結界を攻撃してきた男も錬金術で作られたものでした。
そう考えるのが自然とも言えます。
「裏切り者が居るんじゃないの?」
クレアちゃんはドライな考えをお持ちでした。
睨むような目付き。
仲間であるブレットの父親は陰陽師と結託して権力を奪おうとした。
仲間に少なくない悪い影響があったことを忘れてはいない。
「耳が痛いな。否定しきれない。が、大丈夫と言っておこう。さっきも言ったが登録外の妖力しか無いからな」
「ああ、そんなことも言ってたわね」
とりあえずは納得したのか、睨むのはやめたようです。
「まあ、敵は誰であれ敵です。行きましょうか」
「行くってどうやって」
「ん?はっはーん、知らないんだっけ?仕方ないわよねー、ティアとの付き合いが短いものね!」
「いちいち噛み付いてきやがる……!」




