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周りが早い、早すぎる
「この道具の作者でしょうか」
むー、これでは何も分からない。
振り出しに戻った気分です。
シュウウッと音がして何事かと思うと、黒陽ちゃんが恐らくぶっ殺してしまった刺客が黒い煤の様な何かに変わって塵となって私に向かってきました。
「え」
突然のことに対処出来るはずも無くただ茫然となっていましたが、クレアちゃんが塵を空に巻き上げ、空が多重結界を札で作り出して、守朱ちゃんは私を抱えて助走もないジャンプですごい後方に連れていきます。
早い、周りが早いです。付いて行けないです。
黒陽ちゃんはどうしたものかと迷った末に、テトテトと空の横を通り抜け私の元に来ました。
「おい」
誰の声かは一目瞭然でしたね。




